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【PIE2007】アドビ、国内正式リリース間近のPhotoShop CS3をデモ展示中

~ソフトウェアトゥーがオンワンソフトウェア「MaskPro Ver.4.0」を初公開

アドビブースで行なわれた望月宏信氏によるライブシューティングの様子

同社ソフトウェア体験版CDや特別グッズをコンパニオンたちが配布していた
会場:東京ビッグサイト
会期:2007年3月22日~25日


 PIE2007会場で、アドビ、浅沼商会(SILKYPIX関連)、コーレル、ソフトウェアトゥーなどのデジカメ用のソフトウェアを取り扱う4社のブースを訪ねてみた。いずれも最新ソフトウェアの展示やデモなどを行ない、来場者の視線を引きつけていた。

 アドビのブースでは、現在販売中のPhotoshop Lightroom、Photoshop CS2、Photoshop Elements 5.0、Premiere Elements 3.0という4つのソフトウェアのデモ、さらに近日中に発売時期などのリリースが行なわれると思われるPhotoshop CS3日本語版を意識した、Photoshop CS3ベータ版のデモが行なわれていた。

 Photoshop Lightroomは、写真の整理や加工を行なう写真家用ソフトウェア。RAW現像を含め、写真加工のフィニッシュまで行なえるが、どちらかというと写真家の作業の効率化に貢献を目的としている。

 Photoshop CS2は、写真加工ソフトウェアの決定版。使いこなしには多少の慣れが必要だが、詳細な設定で幅広い写真加工を行なえる。同社では、先のPhotoshop Lightroomで写真をセレクトして、Photoshop CS2でじっくりと加工するという2つのソフトウェアの連携を推奨している。

 Photoshop Elements 5.0は、Photoshop CS2に近い機能を持ちながら、安価で販売されるコストパフォーマンスの高い写真加工ソフトウェア。また、搭載される機能の操作性が、初心者にもわかりやすいくデザインされている特徴もある。

 Premiere Elements 3.0は、ホームビデオ・DVD作成ソフトウェア。HDV/DVDビデオカメラやMPEG-4デジカメや携帯電話で撮影した動画を、加工・編集してCDやDVDへ出力できる。また、HDVネイティブフォーマットで直接キャプチャ・編集ができるという特徴をもつ。

 なお、Photoshop Elements 5.0とPremiere Elements 3.0は、同梱パッケージ版も発売されている。

 Photoshop CS3ベータ版は、米国で英語版は4月に発売されること以外はまだ正式発表前となっている。PIE2007で展示されているものも、あくまでデモ。説明を受けることができる機能の名称も、まだローカライズされてはいなかった。しかし、それでもCS2からいくつかの大きな変更点を体感することができた。

 他には、写真家の望月宏信氏によるライブシューティングと銘打ったイベントが催され、アドビ製ソフトウェアのプレゼンテーションによって来場者を引き寄せていた。また、ブース付近ではコンパニオンたちが、アンケートの解答用紙を引き替えに同社のソフトウェアのデモCDや特別グッズを配布していた。


PhotoShop Lightroomのデモ PhotoShop CS2のデモ

PhotoShop Elements5.0、Premiere Elements3.0のデモ PhotoShop CS3ベータ版のデモ

Paint Shop Pro XIのデモ
 コーレルでは、Paint Shop Pro XIのデモなどを中心に、デジカメ用ソフトウェアの展示を行なっていた。Paint Shop Pro XIはペンタブレット対応の画像加工ソフト。高度なマスキング機能によって、写真同士の合成なども簡単に行なえるなど、特に初心者に向けた強いアプローチを感じた。価格は通常版が13,980円、アップグレード版が6,980円、乗り換えアップグレード版が9,980円、アカデミック版が7,980円。


浅沼商会のブース内で行なわれるSILKYPIXイベントの様子
 SILKYPIX関係のデモやイベントは、浅沼商会のブース内で行なわれた。展示はリリースされたばかりのSILKYPIX Developer Studio 3.0、さらに同社のWebサイトで販売されるSILKYPIXロゴ入りのカメラストラップ。

 SILKYPIX は、多くのデジカメメーカーのRAW現像に対応した、市川ソフトラボラトリー製の写真加工用ソフトウェア。価格は新規ライセンスが16,000円、追加ライセンスが3,000円。

 この同社が同ソフトにかける意気込みは強い。同社の常務取締役の長岡伸治氏は「デジカメユーザに対して、デジカメメーカーの画質とはひと味違う『SILKYPIX画質』という第2の選択を提案したい」「将来的には、シグマ製デジカメに搭載されるフォビオンに対応したい」という語ってくれた。

 また、「4月6日に開催されるマリンダイビングフェスタでサプライズ発表がある」とも語ってくれた。どうやら、同社では水中撮影用の商品を開発中のようだ。


SILKYPIXパッケージ版を手にする常務取締役の長岡伸治氏 4月6日に開催されるマリンダイビングフェスタをアピールする謎のパネル

 ソフトウェアトゥーでは、DxO、NIK、オンワンソフトウェアといった3つのブランドのソフトウェアの展示とデモを行なっていた。

 中でも注目されるのは、PIE2007で初公開となるオンワンソフトウェア「MaskPro Ver4.0」。切り抜きやマスキングによって、高度な写真合成に対応した、PhotoShop用プラグインソフトだ。人物の髪の毛や半透明オブジェクトを自在に切り抜き・合成など、従来は高度な知識が要求された加工も簡単な作業だけで行えるようになっている。同社の椎野圭子氏によれば「マスクプロVer4.0では従来バージョンまでとは違って、一般ユーザーにもアピールできるソフトウェアに仕上がる」ということだ。なお、発売日は未定。

 DxOブランドでは、Ver4.2にアップデートされたばかりのDxO Opticsが有名だが、同社の海野広幸氏は「意外にも同時に発表されたDxO FilmPackVer1.1への反響が大きい」と語ってくれた。

 DxO Optics ver4.0は多くのデジカメのRAW現像に対応した、強力な画像補正ツールが魅力の写真加工用ソフトウェア。価格はエリート版は39,800円、スタンダード版は19,800円、スターター版は9,980円。

 DxO FilmPackVer1.1は、スタンドアローンでも使用できるが、同時にDxO OpticsやPhotoShopなどのプラグインソフトとしても利用できる、画像調整ソフト。最大の特徴は、数多くの有名フィルムの粒状感や色合いを独自に解析し、多彩なトーニング機能によってデジカメで撮影した画像にフィルムの味わいを付け加えることができること。価格は12,980円。

 他には、NIKブランドのPhotoshop用プラグインソフトのデモが行なわれていた。

 Color Efex Pro 2.0 は、最大75種類のフィルター機能をもち、画像のディティールの構成、色、コントラスト範囲に基づいたエフェクトをかけられる。価格はコンプリート版は37,590円、セレクト版は20,790円、スタンダード版は13,440円。

 Sharpener Pro 2.0は、特に出力環境や観賞環境にこだわってシャープ処理をかけられる。特に人間の肌などを美しく見せられるなど、視覚的に強く訴えかけるデモが行なわれていた。価格はコンプリート版は41,790円、インクジェット版は21,840円。


ソフトウェアトゥーの出展ブース MaskPro Ver.4.0のデモ画面


URL
  PIE2007
  http://www.photoimagingexpo.jp/
  アドビ
  http://www.adobe.com/jp/
  ニュースリリース(PhotoShop CS3)
  http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200703/20070322pscs3ex.html
  市川ソフトラボラトリー
  www.isl.co.jp/
  ソフトウェア・トゥー
  http://www.swtoo.com/
  コーレル
  www.corel.jp/


( 本誌:織原 博貴 )
2007/03/24 21:46
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