有限責任中間法人カメラ映像機器工業会は30日、デジタルカメラなどの2007年出荷見通しを発表した。デジタルカメラは引き続き成長し、伸び率を下げながらも2009年まで続伸するという。
デジタルカメラ全体では、2006年は数量ベースで約7,898万台となった。レンズ一体型の機能の充実化と多様化に加え、レンズ交換式一眼レフ型の積極的な新機種投入と低価格化などによる。国内出荷はレンズ交換式一眼レフ型が72万台、レンズ一体型が871万台。
これを受けて、2007年はやや伸び率が減少しながらも、成長は続くという。前年比約589万台増の約8,487万台(前年比7.5%増、以下同)となる見込み。内訳は、レンズ交換式一眼レフ型が約599万台(13.9%増)、レンズ一体型が約7,888万台(7%増)。なお国内出荷は、レンズ交換式一眼レフ型が約79万台(10.1%増)、レンズ一体型が約863万台(0.9%減)。
2006年の一眼レフ用交換レンズの総出荷実績は、デジタル専用レンズの好調に伴い、数量ベースで約875万本(24.2%増)となった。2007年も成長を継続し、80万本増の約955万本(9.1%増)となる見通し。内訳は、35mm用が約305万本(同7.7%減)、デジタル専用が約650万本(同19.3%増)。
同会は、2008年以降も成長が続くと見ている。ただし日米欧以外のその他地域が堅調な伸びを示すとの見通しからで、伸び率は鈍化する。デジタルカメラ全体では、2008年が8,853万台(4.3%増)、2009年が9,071万台(2.5%増)と見込んでいる。
一眼レフ用交換レンズは、レンズ交換式一眼レフ型の伸びに合わせ、引き続き成長を続けるという。2008年は約1,007万本(5.5%増)、2009年は1,037万本(3%増)になる見込み。
なお同会は、銀塩カメラの出荷見通しを本年からとり止めた。2006年の総出荷実績は約164万台(69.6%減)で、特に銀塩レンズシャッターカメラが71%減と減少著しいため。2007年以降は実績のみを取り扱うという。
■ URL
CIPA
http://www.cipa.jp/
2007~2009年カメラ等品目別出荷見通し(PDF)
http://www.cipa.jp/pdf/press070130.pdf
( 本誌:折本 幸治 )
2007/01/30 21:25
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