キヤノンマーケティングジャパン株式会社は25日、2006年12月期(2006年1~12月)の連結業績を発表した。売上高は8,671億7,200万円(前年同期比5.5%増、以下同)、営業利益は339億1,900万円(14.1%増)、純利益は188億700万円(22.5%増)。いずれも過去最高で、4期連続の増収増益となった。
デジタルカメラやインクジェットプリンタなどを含むコンスーマ機器事業では、2006年9月に発売したデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss Digital X」が売り上げを伸ばしトップシェアを維持。これに伴って交換レンズの売り上げも好調に伸びたという。
コンパクトデジタルカメラでは、「IXY DIGITAL」シリーズと、「PowerShot」シリーズが過去最高の販売記録を達成した。その中でも「IXY DIGITAL 900 IS」が、2006年10月の発売以来機、種別でのトップシェアを継続した。またPowerShotシリーズは、初のテレビCMを展開し、売り上げを伸ばした。
Windows Vistaの発売遅延などの影響から、民生用インクジェットプリンタの国内市場は、台数で前年を下回る見込みという。しかし、2006年10月に発売したインクジェット複合機「PIXUS MP600」の販売好調に加え、インクカートリッジの売り上げも順調に推移したとした。昇華型コンパクトフォトプリンタでは「SELPHY ES1」などの新機種投入により、消耗品と併せて売り上げを伸ばした。
これらにより、同事業の売上高は2,708億3,100万円(6.5%増)、営業利益は134億6,800万円(15.6%増)となった。
そのほか、ビジネスソリューション事業では大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF」シリーズの新機種投入による販売増などで、売上高4,821億3,300万円(1.3%増)、営業利益は146億200万円(8.7%増)となった。
また、半導体関連装置や医療機器が含まれる産業機器事業は、半導体露光装置などの販売が好調で売上高1,142億700万円(2.4%)、営業利益は58億4,700万円(26.3%増)となった。
2007年の連結業績は、売上高9,100億円、経常利益360億円、純利益200億円を見込む。5期連続の増収増益となる見込み。デジタル一眼レフカメラおよび交換レンズで引き続き売り上げを維持できるとしており、コンパクトデジタルカメラでも前年を上回る販売を見込みトップシェアが期待できるという。
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
決算短信
http://cweb.canon.jp/co-profile/ir/library/result.html
( 本誌:武石 修 )
2007/01/25 20:46
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