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アドビ、2007年売上目標は15%増の30億ドル

~Lightroomは第2四半期、CS3は上半期に発売

アドビシステムズ代表取締役社長のギャレット・イルグ氏
 アドビシステムズは17日、都内で2007年の事業戦略に関する説明会を開催した。

 登壇した同社代表取締役社長のギャレット・イルグ氏によれば、2006年の第4四半期の業績は、売上高が前年同期比34%増の6億8,220万ドル、営業利益が同32%増の2億5,400万ドル、純利益が30%増の1億9,700万ドル。四半期ベースでは過去最高の売上となった。

 2006年通年は売上高25億7,500万ドル、営業利益9億5,668万ドル、純利益7億5,254万ドル。前年同期比はいずれも31%増と、同社の好調を印象付けた。

 売上の比率は、Photoshop、Premiereなどを含むクリエイティブ市場向け事業が55%、Acrobatなどのナレッジワーカー向け事業が26%、エンタープライズディベロッパ向け事業が7%、モバイル&デバイス向け事業が2%、残りの10%がその他。


2006年の業績 2003年から4年連続の売上増

各事業の売上比率
2007年の売上目標

2007年の新製品の計画
 この中で、モバイル機器向けのFlash Liteを初めとするモバイル&デバイス向け事業が伸びており、日本でも重要な事業と位置づけているとした。また、2005年に買収したMacromediaの技術とアドビが有する技術の統合に注力しており、研究開発費も過去最高となる売上の27.9%を割いたことを明らかにした。

 イメージング分野の2006年のトピックは、同社DTPソフトのInDesignが、デファクトスタンダードだったQuarkXPressとシェアを逆転したこと、Photoshop Lightroomのβ版を提供開始したこと、Photoshop Elements 5.0を発売したことなど。

 Photoshop Elements 5.0以外には大型の新製品がなかった2006年に対し、2007年はPhotoshopファミリー製品がすべて更新される。まずLightroomが第2四半期に発売されるほか、Photoshopを含むCreative Suiteが3に進化して上半期に、Photshop Elementsの次期バージョンが下半期に発売される予定。このほか、Production Studio、Premiere Elements、Acrobat 8 Elements、Flash Liteなどの新製品を予定している。

 好調の2006年をうけて2007年の売上目標は、前年比約15%増の約30億ドルに設定した。第1四半期の目標は6億4,000万ドルから6億7,000万ドルとしている。


Apolloで作られたオークションサイト用ソフト
 また、発表会では同社が現在取り組んでいる新技術「Apollo」を紹介し、デモンストレーションが行なわれた。Apolloは、Windows、Mac OS X、Linuxのいずれでも同じプログラムを動作させることができる仕組み。

 現在は、OSを問わずに使えるプログラムはWebブラウザ上で提供されるものがほとんどだが、ApolloプログラムはWebブラウザを必要としないため、より自由なプログラムを作成できる。一方でプログラム内のコンテンツはHTML、AJAX、PDF、Flashなどの既存のWeb技術で構成でき、開発や管理が容易としている。

 発表会でのデモンストレーションでは、ローンシミュレーションなどの機能を備えた金融ソフトや、オークションサイト用のソフトが披露されたが、デジタルイメージングユーティリティやMP3プレーヤー、ブログライターなどにも向くとした。



URL
  アドビシステムズ
  http://www.adobe.com/jp/


( 本誌:田中 真一郎 )
2007/01/17 17:54
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