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オリンパス、写真家ユニット「PHOTOS」によるトークショウを開催


 オリンパスは4日、写真家ユニットPHOTOSによるトークショウを東京千代田区のオリンパスギャラリーで開催した。


オリンパスギャラリー 展示作品の解説を交えながら進めた

 トークショウは、同ギャラリーで15日まで開催しているPHOTOSの写真展「~緑の古都~」に併せて行なわれ、岡嶋和幸氏、小川勝久氏、佐藤ケイジュ氏、塙真一氏が、展示作品の解説や写真を撮る際のテーマの見つけ方などを話した。

 展示作品は、全て同社のデジタル一眼レフカメラ「E-500」と「E-330」で撮影されており、プリントの際に明るさを多少変えた程度で、ほとんど補正は行なわずに自然な感じを出したという。

 はじめに小川氏が、個々の作品の下に撮影者の名前を入れてかった点を強調。「通常の個展というのではなく、PHOTOS展という形にした」と写真展のコンセプトを説明した。

 同氏は、「テーマがないと良い写真は撮れない。テーマを決めることで、様々な情報が入ってくるようになる」とテーマの重要性を語った。テーマの見つけ方の例として、「空が曇っていたら、雲を通した光の中でドラマを撮りたい」と考え、さらに、ドラマとはなんだろうと考え、「雨が降ったら滴に着目してみる」など領域を狭めていくことで、テーマを決めることができるとした。

 当初、撮影場所が京都と決まった段階では、写真展のテーマは決まっていなかったという。しかし、1回目の撮影が終わって写真を見たところ、ほとんどが緑の写真になっており、そこから「~緑の古都~」というテーマが浮かんだと説明した。

 その後、各メンバーが展示作品を解説しながら撮影時のエピソードなどを語った。


塙真一氏 岡嶋和幸氏

 塙氏は、ポートレートをテーマに舞妓さんなどを撮影。撮影時の出会いを残せる点など、人に声をかけて写真を撮ることのおもしろさを説いた。また、石仏もポートレートの一種と考え、人物を撮る場合と同じように撮影したと述べた。また、「人物を撮る時には、撮る側の気持ちが出る。おどおどしないように声をかけるのが重要」と人物撮影時のポイントを述べた。

 道をテーマに撮影した岡嶋氏は、自らのイメージで人のいない風景を狙ったと述べた。さらに、「計算して撮ったのでは、京都を撮り続けている人には勝てない。ロケハンなしで現場に行き、いいと思ったところを撮った」と話した。また同氏は、「ズームレンズを使う際に、広角端と望遠端で撮影する」と語り、「立ち止まってズーミングをすることは無く、自分が動くことでフレーミングをする」との撮影スタイルを披露した。


小川勝久氏 佐藤ケイジュ氏

 小川氏は、「京都のイメージ」をテーマとした。人通りが多くなってしまう昼間を避け、早朝に撮影を行なったという。その際、三脚は使わずに手持ちで撮影したと述べた。1秒ほどの露光中にカメラを動かし、ブレの効果を取り入れることで、京都のイメージを捕らえることができたのではないかと話した。その上で同氏は、「写真は必ずしも具象でなくても良い。抽象表現もありなのではないか」と写真表現の考えを述べた。

 庭園を撮影した佐藤氏は、「あまり『京都らしく』という点にこだわらず、自分が感じた風景として撮影した」と述べ、「現場に行ったときの第一印象で決めるといい」とのテーマの決め方を話した。

 最後に小川氏が、「楽しい気持ちで、いいなと思ったものを素直に撮るのが、人に伝わる写真になる」と良い作品を残す秘訣を話した。

 同ギャラリーでは11日にもトークショウを行なう。トークショウの内容は4日とは別のものを予定している。時間は第1回が13時~14時、第2回が15時~16時。出席者は、岡嶋氏と佐藤氏。聴講には事前予約が必要で、同ギャラリーに電話で申し込む。参加費は無料。定員は30名。



お問い合わせ先
  トークショウ予約申込先(オリンパスギャラリー)
  Tel.03-3292-1934


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/jp/
  オリンパスギャラリー
  http://olympus-imaging.jp/plaza/gallery/2006/gallery061102.html

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( 本誌:武石 修 )
2006/11/06 16:20
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