John Labriola氏はこの日、この悲劇の前から写真を撮り始めていた。彼はこの日ちょうどワールドトレードセンターの71階で開かれるミーティングに出るため、近くに車を止めたあと、毎日持ち歩くデジタルカメラで日常の風景を撮っていたのだ。この日、たまたまワールドトレードセンターを見上げるようにして1枚写真を撮ったのだが、これがビル崩壊前の無事な姿を納めた貴重な1枚になった。
David Friend氏の新しい著作、「Watching the World Change: The Stories Behind the Images of 9/11」は、あの日ワールドトレードセンターで命を奪われた人たちのその直前の姿を、彼らの撮った写真を通して見ることができた、という遺族の物語が多く描かれている。