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国内デジタル一眼レフ市場は前年比27%増との予測

~ソニーとパナソニックが起爆剤、富士経済調査

 富士経済は27日、国内外のデジタルカメラ市場動向を発表した。日本のデジタルカメラ市場は成熟期に入ったが、北米、欧州、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など、銀塩カメラが多く残る地域では市場拡大が続いている。


国内市場はデジタル一眼レフが高い伸び。コンパクトデジカメは減少傾向

 レポートによると、国内のデジタルカメラ市場はすでに成熟期となっており、年間800~850万台で推移している。同市場は、金額ベースで2003年の2,500億円弱から減少を続けており、2011年には2,200億円になる見込み。

 デジタル一眼レフカメラの出荷台数は、2005年は前年比49%増の55万台、2006年はソニー、パナソニックの参入などで前年比27%増の70万台となる見込み。デジタル一眼レフの価格低下によりコンパクトデジタルカメラや、いわゆるネオ一眼からの買い換え、買い増し需要が拡大した。同市場は今後、年率10%強で成長し、銀塩一眼レフの最盛期に匹敵する年間127万台程度まで拡大するという。

 国内のコンパクトデジタルカメラの出荷台数は、2005年が前年比3.8%減の510万台、2006年は同2%減の500万台。さらに2011年には490万台まで減少すると見られ、同市場は緩やかに縮小するという。なお、販売価格価格の下落傾向はあるものの、下げ止まり感も見られるとしている。


銀塩カメラからの買い換え需要が拡大した世界市場

 デジタルカメラの世界市場は、2005年が7,600万台、2006年は8,200万台に達すると見込まれる。

 2005年のデジタル一眼レフカメラ市場は、キヤノンの「EOS Kiss Digital N」やニコン「D50」などのエントリーモデルが市場を牽引。前年比52%増の378万台となった。2006年は伸び率がやや低下するものの、前年比27%増の480万台に拡大する見込み。

 欧州では銀塩カメラからの買い換え需要が目立った。2006年も同様の傾向で推移する見通し。また、規模の大きな銀塩一眼レフ市場が残る北米は、日本や欧州ほどの高い伸びは示していないという。

 コンパクトデジタルカメラについては、2005年まで買い換え需要により急拡大した北米市場が、2006年からはやや鈍化しており、2007年をピークに減少に転じる見込み。欧州市場はコンパクトデジタルカメラの普及率が低い南欧、東欧、ロシアで、買い換えや買い増し需要が増えるとの予測から、2008年までは拡大が続くという。アジアでは、中国を中心に需要が急増しており、2011年以降も拡大を続ける見通し。



URL
  富士経済
  https://www.fuji-keizai.co.jp/index.html
  ニュースリリース
  https://www.fuji-keizai.co.jp/market/06074.html



2006/10/27 18:19
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