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米Foveon、シグマ「SD14/DP1」のX3センサーの詳細を公開


Photokina 2006に展示されたSD14(右)とDP1
 米Foveonは、シグマ SD14とDP1に搭載される撮像素子「Fx17-78-F13D」の詳細を同社サイトで公開した。

 Fx17-78-F13Dは、同社独自のFoveon X3テクノロジーを採用する撮像素子。韓国Dongbu ElectronicsのCMOSプロセスで製造される。

 通常の撮像素子は平面に並んだRGBの画素を画像処理で結合し、色を表現している。Foveon X3センサーではRGBが波長により撮像素子内に届く深度が違うことを利用し、RGB画素を垂直に重ねて1画素でRGBの情報を取得できる。このため偽色(色モアレ)がなく、シャープな画像が得られるとしている。

 Fx17-78-F13Dの画素数は2,652×1,768ピクセル×3層で、有効1,410万画素と表記される。撮像エリアのサイズは20.69×13.79mmで、画素ピッチは7.8μm。アスペクト比は3:2。

 これまでの同社製センサーと同様に、VPS(Variable Pixel Size)を搭載。複数の画素を結合して画像を生成する機能で、低解像度での動画撮影に使われるほか、低解像度での高感度撮影が可能となっている。

 Fx17-78-F13Dの画素数以外の改善点としては、長時間露光と高感度撮影のパフォーマンス改善があげられている。また、フレームレートは2,652×1,768ピクセル×3で5fps、640×480ピクセル×3(VPS時)で30pfsとなっている。SD14の連写速度は3コマ/秒。

 なお、SD14の前機種、SD10に採用されたセンサー「F7X3-C9110」は、2,268×1,512ピクセル×3層で、有効約1,029万画素。撮像エリアのサイズは同じ。フレームレートは2,268×1,512ピクセル×3で4.4fps、576×384ピクセル×3で25fps。SD10の連写速度は1.9コマ/秒。

 SD14はシグマSAマウントを搭載するレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は20万円前後の見込み。11月に発売される。

 DP1はSD14と同じ撮像素子を搭載するレンズ一体型コンパクトデジタルカメラ。35mm判換算で28mm、開放F4のレンズを搭載する。価格と発売日は未定。



URL
  Foveon(英文)
  http://www.foveon.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.foveon.com/article.php?a=222

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( 本誌:田中 真一郎 )
2006/10/23 15:13
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