ソニー株式会社は19日、2006年度の連結業績予想のうち、利益関連の下方修正を発表した。
7月27日発表の見通しから、営業利益を1,300億円から62%減の500億円に、税引前利益を1,500億円から53%減の700億円に、純利益を1,300億円から38%減の800億円へとそれぞれ修正した。売上高および営業収入は、8兆2,300億円で変化はない。
修正の理由として、第2四半期に発生したノートPC用電池パックのリチウムイオン充電池セルにおける回収、および自主交換プログラムの費用を挙げている。これらに関する引き当て費用は約510億円。
また、PLAYSTATION 3の国内販売価格の変更や、プレイステーションポータブル(PSP)ビジネスで計画に達しなかったことなどが影響したという。PLAYSTATION 3関連では、半導体などのデバイスについても生産調整を行ない、利益の減少を見込んでいる。
さらに、人員再配置が順調に進んだため、早期退職費用の見通しが低下。営業費用に含まれる構造改革費用の見通しを500億円から400億円に変更している。円安も利益減に影響した。
エレクトロニクス分野全般としては、液晶テレビやデジタルカメラなどのデジタルイメージング機器でヒット商品が続き、「業績は順調に回復している」という。PLAYSTATION 3関連の事業についても、2007年度には大幅な利益改善が望めるとしている。
なお、2006年度第2四半期の連結業績は、売上高が約1兆8,500万円、営業損失が約210億円、税引前損失が約260億円、純利益が約20億円になる見込み。損失にはノートPC用電池パックの回収ならびに自主交換プログラムの費用が含まれている。
■ URL
ソニー
http://www.sony.co.jp/
2006年度連結業績見通し修正のお知らせ
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/06revision_sony.pdf
( 本誌:折本 幸治 )
2006/10/19 18:09
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