■ デジタルユーザーも注目のツァイス新レンズ
カールツァイスのブースでは、ニコンFマウント互換のZFレンズと、M42スクリューマウントのZSレンズとして、4本の新製品が展示されていた。
ZF/ZSレンズはすでにPlanar 50mm F1.4とPlanar 85mm F1.4(ZFのみ)が発売されており、今回の4本を加えると全6本となる。
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左の2本は既発売のPlanar 50mm F1.4と同85mm F1.4。右の4本が今回加わる新製品
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ZF/ZSシリーズに新しく加わるのは、Distagon T* 35mm F2、Distagon T* 25mm F2.8、Macro-Planar 50mm F2、Macro-Planar 100mm F2の4本。このうち、Distagonの2本はZFとZSの両マウントが揃うが、Macro-Planarの2本はZFマウントのみになる模様。
いずれのレンズも性能を最優先させた設計ということで、焦点距離や開放F値のわりにサイズは大きめとなっている。鏡胴は金属製で非常にしっかりとしており、フォーカスリングの動きもMFレンズらしくネットリとした手応えがある。フードは金属製で、バヨネット式のしっかりとしたものが付属する。
もともとこのシリーズは、フィルム一眼ユーザーを狙って開発されたものだが、実際には約6割近くのユーザーがデジタル一眼もしくはフィルムとデジタルの両方で兼用しているという。AF+ズームがもてはやされる時代だからこそ、MF+単焦点のおもしろさを再発見するという意味で注目したい新製品だ。Distagonの2本は冬、Macro-Planar2本は来春発売予定。価格は未定である。
■ 発表したレンズの主な仕様
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Distagon T* 35mm F2 (ZF/ZS) |
Distagon T* 25mm F2.8 (ZF/ZS) |
焦点距離 |
35mm |
25mm |
絞り値 |
F2~22 |
F2.8~22 |
撮影距離 |
30cm~∞ |
17cm~∞ |
画角(対角/水平) |
(63度/54度) |
(81度/71度) |
最近接撮影範囲 |
13×20cm |
5×9cm |
レンズ構成 |
7群9枚 |
8群10枚 |
フィルター径 |
58mm |
最大径 |
65mm |
全長 |
ZF:73mm、ZS:74mm |
ZF:66mm、ZS:67 |
重量 |
510g |
460g |
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Macro-Planar T* 50mm F2 (ZF) |
Macro-Planar T* 100mm F2 (ZF) |
焦点距離 |
50mm |
100mm |
絞り値 |
F2~22 |
撮影距離 |
24cm~∞ |
44cm~∞ |
画角(対角/水平) |
(46度/39度) |
(21度/14度) |
最近接撮影範囲 |
5×7cm |
レンズ構成 |
6群8枚 |
8群9枚 |
フィルター径 |
67mm |
最大径 |
72mm |
76mm |
全長 |
64mm |
89mm |
重量 |
510g |
660g |
■ ますます充実するレンジファインダー用ZMレンズ
また、ライカMマウントと事実上互換性のあるZMマウントレンズにも2本の新レンズが追加される。1本はDistagon T* 18mm F4、もう1本はBiogon T* 21mm F4.5である。ZMレンズはすでに8本が既発売なので、今回の2本を加えると全10本となる。
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2本の新しいZMレンズ。左がBiogon T* 21mm F4.5、右がDistagon T* 18mm F4。それぞれ、シルバータイプとブラックタイプが用意される
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既発売のカールツアイスZMレンズ群
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■ URL
コシナ
http://www.cosina.co.jp/
Photokina 2006
http://www.koelnmesse.jp/photokina/
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( 河田 一規 )
2006/09/29 20:50
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