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「キヤノンプラザ梅田」訪問記

~「体験できる」拠点にリニューアル

キヤノンプラザ梅田のキヤノンギャラリー梅田は、著名写真家からアマチュア写真家まで、数多くの優れた写真を週単位で展示する
 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は7月31日、大阪 梅田に、「キヤノンプラザ梅田」をリニューアルオープンした。今回、同プラザを取材する機会を得たので、その様子を紹介しよう。


西日本全域から訪れるショールーム

 キヤノンMJでは、コンシューマ製品向けショールームとして、東京 品川の本社があるキヤノンSタワー内にキヤノンプラザSを開設しているほか、銀座のキヤノンプラザ銀座、そして新宿にデジタルハウス新宿を持つ。今回、リニューアルオープンしたキヤノンプラザ梅田は、西日本地区における唯一の同社ショールームであり、「京都や奈良、和歌山はもとより、広島や四国、九州といった西日本全域から訪れる人がいる」(キヤノンプラザ梅田 春名義久所長)という。

 2000年8月に大阪 中之島にあったキヤノンゼロワンショップをはじめ、同社大阪支店や、同地区に分散していた拠点を、現在の梅田ダイビルに移転。2003年には、地下1階のデジタルハウスゼロワン梅田を、デジタルハウス梅田にリニューアル。今回のリニューアルでキヤノンプラザ梅田へと改称するとともに展示内容などを一新した。


キヤノンプラザ梅田・春名義久所長
オオサカガーデンシティーのほぼ中央となる梅田ダイビルの地下一階にある。地図ではちょうど「現在地」と書かれた場所から入れる。JR大阪駅桜橋口からは約5分

地下1階から入ると左がキヤノンデジタルハウス、右がキヤノンギャラリーとキヤノンサービスセンター
パーソナル製品を一堂に展示しているショールーム「キヤノンデジタルハウス梅田」。ソリューションナビゲーターと呼ばれる13人の担当者がいる

 キヤノンプラザ梅田は、パーソナルユーザーからプロ写真家までのすべてユーザーに対して、最高のサービスを提供するコミュニケーションスペースとして位置づけ、パーソナル製品のショールームである「キヤノンデジタルハウス」、一般ユーザーの修理を受け付ける「キヤノンサービスセンター」、写真文化を発信するための「キヤノンフォトギャラリー」という3つの機能を集約している。

 基本コンセプトはキヤノンプラザ銀座と同様だが、同じビルの16階から23階までに大阪支店が入居していることが、キヤノンプラザ梅田の立地上の特徴ともいえ、支店の営業部隊が同プラザを営業ツールのひとつとして活用するといったことも、今後は増えそうだ。

 「ここに来れば、キヤノン製品のすべてを知ることができる。社内では、口(くち)コミュニケーションといっているが、スタッフとお客様との直接コミュニケーションによって、テレビや雑誌、インターネットだけでは知ることができないような情報を提供できる拠点を目指す。キヤノンの製品は良い製品であるということを伝えるだけでなく、キヤノンだから買ったと言っていただけるようにしたい。買う前、買った後、そして修理に至るまで、キヤノンならば安心といってもらえることを、実証する場に位置づけたい」と春名所長は語る。


デジタルハウス梅田の中央に設置された被写体となる生花。デジタルハウス梅田の構成を担当した齊藤主任がこだわった部分でもある。4つのライトを常設して、十分な光を確保した上で撮影ができる。被写体は、半年に一度は大きく変更する予定
こちらはマクロ撮影が試せるコーナー。様々な素材を用意している

レンズの展示にも力を注ぐ。すべてのレンズをカメラに取り付けて試すことができる。600mmの望遠レンズを試すことも可能
ビデオカメラのコーナー。左の2機種が発表されたばかりのiVIS HV10。発表翌日には展示されていた

コンパクトデジカメもすべての製品を展示している
試し撮りした画像をモニターで閲覧できる。「撮って、見る」というスタイルの提案ともいえる

各製品の前にはボタンがあり、これを押すと目の前のモニターで商品の詳細を紹介
モニターはタッチパネル式となっており、必要な製品情報が素早く検索できる

プリントアウトしたものが、光の違いによってどう変わるかといった色温度デモストレーション。左から電球色(3000K)、白色(4200K)、昼光色(6700K)。同一のプリントアウトデモ。見るときの照明でこんなに違う

リニューアルで入りやすく

齊藤由美子主任
 従来のデジタルハウス梅田では、ショールーム機能といっても、顧客とじっくりと話をすることを主眼に置いていたため、椅子席が多いなど、フラっと入りづらい雰囲気になっていた。つまり、知っている人だけが目的を持って訪れるという傾向が強かった。だが、リニューアルによって、照明を明るくし、製品に直接触れることを中心とした展示方法に変えたことなどで、気軽に入りやすい雰囲気へと変化している。

 「従来は1日250人~300人程度の来場者数だったが、31日のオープン以降は、それを上回る来場者数となっている。また若年層の来場や、カップルでの来場者も増えている。さらに、オオサカガーデンシティーの再開発をはじめ、大阪駅周辺地域の再開発により、オフィス街やショッピングタウンとして発展しており、就業人口、来街人口が増えている。こうした新たな来場者層も見込める」(キヤノンマーケティングジャパン大阪支店カスタマーコミュニケーション本部デジタルハウス推進部デジタルハウス大阪推進グループ 齊藤由美子主任)という。


セミナールームでは一日4回のセミナーを実施。スクリーンの下には暖炉の模型を用意し、家のリビングで受講しているような雰囲気を演出。椅子は12席用意している
じっくりと説明が聞きたいという場合には個室形式のスペースを用意

キヤノン株式会社との連動で、デザイナーのモノづくりに対する狙いやこだわりなどを展示するD's Stage。プロジェクターを床に投影するという演出も プロジェクターの展示コーナー。「撮って、プリントアウトする」といった使い方だけでなく、「撮って、映し出して見る」という新たな使い方提案も行なっている

 キヤノンデジタルハウスでは、デジタルカメラ、銀塩カメラ、レンズ、インクジェットプリンター、スキャナー、プロジェクターなどのキヤノンブランド製品を一堂に展示。すべての製品を手にとって利用できるようにした。

 「キヤノンプラザ梅田は、多くの人に来場してもらえるように、外から見ても、なにか面白そうだと、ワクワクしてもらえるような雰囲気づくりを心がけた。製品を見せるのではなく、製品を体験できる場にリニューアルできた」(春名所長)と胸を張る。

 西日本地区の「体験できる」拠点として、キヤノンプラザ梅田が果たす役割は大きいといえよう。


オープンギャラリーでは写真教室「EOS学園」の受講生が作品も掲出している
キヤノンサービスセンター梅田。フィルムカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡の修理受付を行う。約10人で担当。プロカメラマン向けのCPSの窓口は同ビル16階にある

同ビル17階には、キヤノンプラザ梅田とは別に、ビジネスソリューションに関するショールームを用意している。ビジネスユーザーも同ビルで最新のソリューションを体験することができるようになっている


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  キヤノンプラザ梅田
  http://cweb.canon.jp/canonplaza/umeda/info/open.html

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キヤノンMJ、「キヤノンプラザ梅田」をリニューアル(2006/07/24)


( 大河原 克行 )
2006/08/04 01:11
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