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連結業績
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ソニーは、2007年3月期第1四半期(2006年4月1日~6月30日)の連結業績を発表した。
売上高は1兆7,442億円(11.2%増、前年同期比、以下同)、営業利益は270億4,800万円(前年同期は65億8,200万円の損失)、純利益は322億9,100万円(前年同期は72億6,300万円)となり増収増益となった。なお、今四半期から86億円の特許実施許諾を売上高に計上した。
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EVP兼CFOの大根田伸行氏(左)、コーポレート・エグゼクティブSVPの湯原隆男氏(右)
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セグメント別では、デジタルカメラを含むエレクトロニクス事業が、サイバーショットやBRAVIAなどの販売好調を受けて売上高1兆2,809億円(13.5%増)、営業利益は474億円(前年同期は267億円の損失)となった。
EVP兼CFOの大根田伸行氏は会見で、同事業のなかでデジタルカメラ事業を好調な分野だとし、「予想を上回る利益となった」と述べた。さらに、サイバーショットTシリーズをはじめ、海外向けモデルも大変好調とし、コストダウンの成果とあいまって利益へ大きく貢献したと語った。また、21日に発売した同社初のデジタル一眼レフカメラ「α100」について、「市場の需要はきわめて高く、好スタートを切った」とした。
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エレクトロニクス事業の売上高および営業利益
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同事業の地域別売上
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同事業の営業利益増減要因
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α100を持つ湯原隆男氏
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ゲーム事業は、PS2、PSPの販売が前年同期に比べて減少したことにより、売上高1,225億円(29.1%減)となった。PS3に向けた開発投資に加え、PS3プラットフォームの立ち上げ関連費用の計上に伴い、営業損失は268億円(前年同期は59億円の損失)となり減収減益となった。
映画事業は、主に「ダ・ヴィンチ・コード」の全世界でのヒットにより売上高2,048億円(41.8%増)となった。しかし、今後公開予定の映画に関する広告宣伝費の増加などにより営業損失は12億円(前年同期は42億円の利益)となった。
金融事業は、ソニー生命の減収などにより売上高1,241億円(19.3%減)となった。ソニー生命の一般勘定の評価益が減少したことなどから営業利益は46億円(79.1%減)となった。
その他の事業では、同社のリテール事業を展開する6社の持ち株会社であるスタイリングライフの株式の譲渡に加え、ソニー・ミュージックエンターテイメントの減収により売上高881億円(5.3%減)、営業利益47億円(9.6%減)となった。
通期での業績予想は、売上8兆2,300億円(10%増、前年度比、以下同)、純利益1,300億円(43%減)とした。4月時点での発表に比べ売上高は0.37%増、純利益は据え置いた。
■ URL
ソニー
http://www.sony.co.jp/
業績発表文・決算短信
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/
( 本誌:武石 修 )
2006/07/27 19:34
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