文化遺産の保護と国際交流の推進を目標とする財団が、日本HPに複製を依頼したプロジェクト。財団では2000年からデジタル技術による画像保管と高精細複製の作成について研究を重ね、デジタルでの複製をHPに依頼した。両者はすでに南禅寺の「群虎図」、醍醐寺「五大尊像」、大徳寺瑞峯院「堅田図襖絵」などの複製に成功、3月にニューヨークで行なわれた美術関連イベント「Artexpo New York」に共同出展している。
日本HPは5月31日~6月1日まで東京 六本木のハイアット東京にて、ビジネス向けイベント「HP WORLD Tokyo 2006」を開催する。同イベントに、今回のプロジェクトと同様の行程に加え、箔工芸作家の裕人礫翔氏による金箔貼付けを施した南禅寺「群虎図」の複製を展示する。インクジェットプリンタを使った複製という作業上、箔の上に絵を描く従来の方法とは逆に、絵の上に箔をおく特殊な行程で再現したもの。参加は無料。