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アルプス電気、低消費電力の光学手ブレ補正モジュール

~沈胴光学系と屈曲光学系に対応

ALPS SHOWにおける手ブレ補正モジュールの展示
 アルプス電気株式会社は、デジタルカメラ用光学手ブレ補正モジュールを、9月下旬よりサンプル出荷する。サンプル価格は105,000円。搭載製品は2007年に発売される見込み。

 レンズの駆動部分とブレ検出センサー、コントローラをセットにすることで、光学手ブレ補正機能付きカメラの開発を容易にしている。

 同社は、24日より都内で開催中のプライベートショウ「ALPS SHOW 2006」に同モジュールを参考出品し、デモを行なった。

 展示されているのは主にコンパクトデジタルカメラ向けの、レンズシフト方式のモジュールで、沈胴光学系用と屈曲光学系用のモジュールが用意されている。屈曲光学系用は薄型ボディに収納できる形状に設計されている。

 補正機構の駆動には磁気回路2軸ボイスコイルモーターを採用。また、コントローラはスリープモードに対応しており、消費電力の低減も配慮されている。動作寿命は150万往復。

 なお、同社では撮像素子シフト方式のモジュールも開発中で、こちらも沈胴光学系用と屈曲光学系用が用意される予定。また、携帯電話用の光学手ブレ補正ユニットとして、ブレ検出センサーと駆動部を一体として小型化したモジュールも開発されている。

 このほかALPS SHOWには、レリーズボタン用のダブルアクションスイッチ、携帯電話用のデジタルカメラモジュール、昇華型フォトプリンタなどが展示されている。


手ブレ補正モジュールの駆動部。左が沈胴光学系用、右が屈曲光学系用
ブレ検出用の角速度センサー。銀色の部分がX軸Y軸センサー

開発中のブレ検出センサー一体型の駆動モジュール センサー一体型の駆動モジュール。通常のモジュールはXY軸方向に水平移動してブレを補正するが、こちらはXY軸を軸として回転するように動いて補正する

手ブレ補正モジュールのデモ。右奥に手ブレ補正モジュール付きレンズと撮像素子があり、レンズに向けてレーザーポインタが照射されている。レーザーポインタは常に動いている振動台に乗っている。手ブレ補正OFFでは左の画面のレーザーポインタが振動で動いている
手ブレ補正をONにすると、画面上のレーザーポインタの動きが止まる

このほかのカメラ関連の展示。これは開発中のレリーズボタン用のダブルアクションスイッチ。薄型デジカメ用、手ブレ軽減用に軽く押せるタイプ、高級機用のロングストロークタイプがある 携帯電話向けのメガピクセルカメラモジュール

被写体がレンズ前10cm程度に近づくと、自動的にマクロモードに入るカメラモジュール
昇華型熱転写フォトプリンタ。4×6インチで30秒、A6で45秒の高速なプリントが可能


URL
  アルプス電気
  http://www.alps.co.jp/
  ALPS SHOW 2006
  http://www3.alps.co.jp/AlpsShow/index.html


( 本誌:田中 真一郎 )
2006/05/25 16:34
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