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ケルンメッセ、写真関連イベント「Photokina 2006」概要を発表

~会場は20万平方mの新ホール

Photokina 2006のメインイメージ
 ケルンメッセ株式会社は24日、独ケルンで9月26日に開幕する写真関連イベント「Photokina 2006」に関する記者会見を都内で行なった。会場にはケルンメッセ副社長のオリバー・クアト氏が来場し、同イベントにかける意気込みを語った。

 Photokinaは、2年に1回行なわれる世界最大規模の写真関連イベントで、欧州だけでなく、世界の写真産業が注目するイベントとして歴史を重ねてきた。今回は「イメージング・イズ・モア」をテーマに、9月26日~10月1日に開催される。

 出展企業は約1,600社。今回は家電やIT関連企業の展示スペースが拡大し、例えばApple Computerが初めて出展するという。

 会場は例年通り独ケルンのケルンメッセ。前回(2004年)と異なるのは、14カ月間の工事を経て完成した4つの新ホールを利用すること。これにより、これまで分散しがちだった展示をホール1~7、9~10に集中させることができたという。総展示面積は20万平方m。


会場の外観 新会場北エントランス 同南エントランス

会場内のメッセ大通り 支柱のない新会場 会場レイアウト

 あわせて、展示におけるプロとアマチュアの区別をなくし、代わりに「インプット・デバイス」、「ストレージ・プロセッシング」、「アウトプット・デバイス」、「サービス・トランスファー」、「アクセサリー・消耗品」の5つの領域が設けられた。

 各領域の具体的な製品およびサービスは次の通り。インプット・デバイス(ホール4~5)がカメラ、レンズ、カムコーダー、スキャナ、多機能複合機など。ストレージ・プロセッシング(ホール6)がフィルム、メモリーカード、画像処理ソフトなど。アウトプット・デバイス(ホール9~10)がプリンタ、ディスプレイ、プロジェクター、大型プリンターなど。サービス・トランスファー(ホール10)がモバイル・イメージング、キオスクシステム、インターネット、ミニラボ関連など。アクセサリー・消耗品(ホール6~7)がストロボ、印画紙、ケーブル、バッテリー、バッグ、額縁など。

 ケルンメッセ副社長のオリバー・クアト氏は、「2004年のPhotokinaでは、写真、IT、通信の3分野がひとつの市場を形成していることが判明した。同時に、Photokinaはデジタル時代にもイメージング業界で世界をリードする見本市だと示した」と述べ、「これはケルンメッセとドイツ写真工業会が、過去数十年にわたってイメージング分野で卓越した能力を築き上げたため。世界にも例がない」と語った。

 また同社は、3月に東京で開催された「フォトイメージングエキスポ2006」のオーガナイザーでもある。クアト氏は東京のフォトイメージングエキスポ、上海のイメージングエキスポ/インターフォト、ドイツのPhotokinaを合わせて、「強力なメッセ・トリオ」と紹介。イメージング分野での地位を強調した。


ケルンメッセ副社長のオリバー・クアト氏 ドイツ工業会のライナー・シュミット専務理事

 同じく来日したドイツ工業会のライナー・シュミット専務理事は、欧州におけるコンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼レフカメラ、店頭プリント、ホームプリントの各市場の概況を説明。これらはメモリーカードなど関連製品の売上にも影響するとし、「状況は加速的に変化している。われわれはイーメジング分野のスペシャリストであり、サービスの提供者だとアピールする必要がある」と述べた。こうした写真業界を表現したのが、今回のテーマ「イメージング・イズ・モア」という。

 また、「我々はまた、一度もアナログ写真撮影を経験がなく、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話でしか写真撮影をしたことがない人に対しても、写真撮影のノウハウを伝えなければならない」と思いを語った。同氏は特にモバイル・イメージングの今後に着目しているといい、Photokina 2006へのノキアの出展に言及。これらを「プリントに結びつける策が重要」とも語った。



URL
  Photokina 2006(英文)
  http://www.photokina-cologne.com/


( 本誌:折本 幸治 )
2006/04/25 01:14
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