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【PMA 2006】米HP、プロ/ハイアマ向けA3プリンタ「Photosmart Pro B9180」


会期:2月26日~3月1日
会場:米国フロリダ州オーランド Orange Country Convention Center


 米Hewlett-Packard(HP)は、PMA 2006会場に隣接するホテルにおいて報道関係者向けに発表会を開催、プロ/ハイアマ向けのA3ノビ対応プリンタ「Photosmart Pro B9180」を発表した。米国では6月に699ドルで発売される。日本での発売も計画されているが、発売時期や価格は明らかにされていない。

 対応OSはWindows 2000/XP、Mac OS X 10.2以降。

 同社コンシューマ向けプリンタでは初の顔料インクを採用し、色数は8色。インクはViveraブランドを名乗るが、新開発となる。インクとともに光沢紙、半光沢紙、マット紙、アート紙などの純正用紙が新たに用意され、どの用紙でも200年の保存が可能とされている。

 「プロユーザーの要求を実現したプリンタ」として、プロ向け大判プリンタ「DesignJet」シリーズの技術を元に開発された。ディスプレイで見たとおりの色を出せること、正確に色再現できること、光源による色ズレを防ぐことなどが目標とされている。なお、B9180の発売により、DesignjetシリーズのA3ノビ対応機「Designjet 30」は生産終了となる。


Photosmart Pro B9180の概要 B9180用顔料インクの概要 新顔料インクと用紙による200年の耐候性を他社と比較

B9180と同時にアート紙を含む純正用紙が発売される B9180の顔料インクはセルフプリント端末でも使用される。ただしこちらは日本には導入されない見込み B9180の顔料インクはセルフプリント端末でも使用される。ただしこちらは日本には導入されない見込み

 特にカラーマッチングに関しては、Designe Jetと同様に「クローズドループ・カラーキャリブレーション機能」を搭載。同機能では、プリンタに内蔵されたカラーメーターで、自ら出力したカラーチャートを計測して、本体内で色調整を行なう。

 また、ノズルの詰まりを検知し、詰まったノズルを他のノズルで代替する仕組みを備える。これによりノズルクリーニングの頻度を減らし、クリーニング時に消費されるインクの量を減らす。さらに、1色あたり27mlと大容量のインクタンクを採用することで、タンクの交換頻度も削減している。なお、固定されたタンクからチューブでヘッドにインクを送るオフキャリッジ方式が採用されている。

 出力解像度は4,800dpi。インク滴はライトシアン、ライトマゼンタが4pl、そのほかの色は6pl。印刷速度はA3ノビの最高画質で360秒/枚、同A4で180秒/枚。インターフェイスとしてUSB 2.0とEthernetを搭載する。

 発表会では、ハリウッド俳優のポートレートなどで知られる写真家のダグラス・カークランド氏らが出席し、B9180の性能をアピールした。



URL
  PMA 2006
  http://www.pmai.org/xpma2006/default.asp
  HP(英文)
  http://www.hp.com/
  ニュースリリース(英文、PDF)
  http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press_kits/2006/pma/fs_b9180.pdf
  PMA 2006関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/pma2006.htm


( 本誌:田中 真一郎 )
2006/02/28 15:24
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