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2005年のデジカメ国内出荷は1.2%減の前年割れ、2008年まで微減

~CIPA「カメラ等品目別出荷出荷見通し」より

 有限責任中間法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は1月31日、デジタルカメラなどの2006~2008年出荷見通を公開した。デジタルカメラについては、総出荷が緩やかな頭打ち傾向を見せ、国内出荷は微減が続く見通し。


2005年の国内出荷は1.2%減の前年割れ

 2005年のカメラ総出荷は、デジタルカメラ6,476万6,000台、銀塩カメラ538万台の計7,014万6,000台。

 デジタルカメラ総出荷のうち、レンズ交換式一眼レフは379万1,000台、前年比53%増。レンズ一体型の前年比6.4%という低い伸張をカバーした。また、一眼レフ用交換レンズは704万4,000台、前年比32.3%増で、このうち50%をデジタル専用レンズが占めている。

 一方、国内出荷は微減。デジタルカメラが844万3,000台、前年比1.2%減。同会は2005年8月に1.7%減との予想を発表しており、実績はその数字をほぼ踏襲した結果になった。同会では「平成16年にピークを迎えたものと考えれる」と解説している。

 そのうちレンズ交換式一眼レフは、47.7%増と高い伸びを示した。また、交換レンズは99万8,000台、前年比25.2%増となり、全体の43.5%を占めるデジタル専用が79.3%増と大幅に伸張している。なお、銀塩カメラは前年比49.6%減の3万200台となった。


レンズ交換式一眼レフ特需にも落ち着きが

 同会では、2006年以降も伸び率は鈍化したままと予想している。デジタルカメラ全体の総出荷を2006年4%増、2007年2%増、2008年0.8%増。

 国内出荷はさらに厳しく、2006年から2%減、1.5%減、1.3%減と微減のまま推移する。急速な市場の縮小は見られないものの、現状では頭打ちの傾向がはっきりしている。

 レンズ交換式一眼レフも2005年を境に拡大のペースを落とし、国内出荷は2006年から21.2%増、9.1%増、6.2%増と堅調に推移。レンズ一体型の国内出荷は3%前後の減少が続くという。

 一眼レフ用交換レンズの総出荷は、2006年から11.4%増、6.5%増、4.1%増と堅調に推移。国内出荷も2006年から13.8%増、4.8%増、3%増と、レンズ交換式一眼レフの伸張にあわせた伸びとなる。ただし国内出荷でデジタル専用レンズが占める割合は、2006年ですでに構成比51.6%と35mm用をしのぎ、2007年に同56.7%、2008年に同59.8%と徐々に増加する。


伸張が続くその他地域、デジタル専用レンズのシェアは欧州がトップ

 デジタルカメラの地域別出荷見通しを見ると、欧州、北米州とも徐々に伸び率が下がり、2008年で前年割れとなる見込み。しかし、その他地域では2006年10.3%増、2007年8%増、2008年6.4%増と、欧州および北米州ほどの伸び率低下は見られない。

 交換レンズの地域別出荷も国内出荷とほぼ同じ傾向。デジタル一眼レフの拡大にあわせ、全地域で10~30%の伸張が続く。なお、2005年でデジタル専用の比率が高いのが、すでに57%を占める欧州。ただし北米州47%、その他地域46%と、全世界的にデジタル専用の需要の高まりがうかがえる。



URL
  CIPA
  http://www.cipa.jp/
  平成18~20年カメラ等品目別出荷見通し
  http://www.cipa.jp/pdf/press060131.pdf

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CIPAがデジカメ出荷数を改訂、国内出荷は前年割れへ(2005/08/09)


( 本誌:折本 幸治 )
2006/02/01 14:19
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