写真関連4団体と凸版印刷株式会社、独Koelnmesse(ケルンメッセ)は28日、都内でフォトイメージングエキスポ2006(PIE2006)の内容を発表した。
PIEは、2004年まで写真関連4団体が個別に開催していた展示会を統合し、アジア最大のカメラ・映像ショウとしたイベント。2005年に初開催された。
会期は2006年3月23日~26日。会場は東京ビッグサイト西1~4ホールとアトリウム。開催時間は午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。入場料は1,000円で、会期中有効。
主催はカメラ映像機器工業会、写真感光材料工業会、日本カラーラボ協会、日本写真映像用品工業会の4団体。オーガナイザーは凸版印刷とケルンメッセ。
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開催団体の首脳。右からカメラ映像機器工業会の苅谷道郎代表理事会長、写真感光材料工業会の古森重隆会長、日本カラーラボ協会の田中康夫会長、日本写真映像用品工業会の山中徹会長、凸版印刷株式会社の矢部隆三専務取締役、ケルンメッセのマルクス・オスター氏
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PIE2006の概要
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PIE2006の概要と基本方針は7月に発表されたとおり。オーガナイザーにケルンメッセを加えることで、海外からの出展比率を増やすなど国際化の推進を強化し、米PMA、独Photokinaといったイベントに匹敵する大規模ショーを目指す。
また、会場を総合ゾーン、コンシューマーゾーン、ビジネス・プロゾーン、海外出展の4つにゾーニングする。さらにフューチャーパーク、キッズ&ファミリーパーク、ニュージェネレーションパークといった、それぞれビジネスユーザー、家族、若年層にフォーカスしたテーマパークを設ける。
■ テーマパークと基調講演の具体的な内容が明らかに
今回の会見では、基調講演やテーマパークに関して具体的な内容が明らかにされた。
基調講演とフューチャーパークに関しては、「写真と映像の未来がみえる、夢の祭典
」というPIEのキャッチフレーズに準じた形で「夢を語る」(カメラ映像機器工業会の苅谷道郎 代表理事会長)内容とする。3月23日の11時から開催される基調講演では、東京大学名誉教授の養老孟司氏が「脳と映像の地図(仮)」と題して講演。
フューチャーパークはやはり東京大学名誉教授の月尾嘉男氏がプロデュースし、写真と映像の未来を展示。月尾氏の特別講演も行なわれる。
子どもと家族をターゲットとした「キッズ&ファミリーパーク」は、カメラの構造から現像までを体験するワークショップや、人気キャラクターとの撮影会などを行ない、「写真や映像の楽しさを伝える」体験型パークとする。
学生や若い世代を対象とする「ニュージェネレーションパーク」は、雑誌「PHaT PHOTO」編集長のテラウチマサト氏がプロデュース。約80人が作品を展示できるスペースを解放するほか、テラウチ氏とカメラマンのトークショウ、日替わりゲストが登場する「フォトコミュニケーションカフェ」などが行なわれる。
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フューチャーパーク
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キッズ&ファミリーパーク
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ニュージェネレーションパーク
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■ 前回からの改善も
前回の反省点をもとに、会場の設営や運営にも改良が加えられる。
前回のPIE2005では4階のビジネス・プロゾーンの集客が悪かったため、今回は同ゾーンへの誘導を強化する。また、前回はコンシューマーゾーンの中央の壁が閉じられていたが、今回は開放することで通行しやすく、また同ゾーンを広く見せる。さらに、メイン通路幅を9mとして混雑を緩和。高さ制限などの規制緩和も行なわれる。また、コンパニオンへの迷惑行為対策も強化され、別室での撮影会なども行なわれる。
出展見込みは150社、1,000小間。ゾーンごとの出展小間数の内訳は、総合が約500、コンシューマーが約270、ビジネス・プロが約180、海外出展が約50となっている。
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総合ゾーンとコンシューマーゾーンなどが入る西1、2ホールとアトリウムのレイアウト
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ビジネスプロゾーンや各種テーマパークが設けられる西3、4ホール
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■ URL
PIE2006公式サイト
http://www.pie2006.jp/
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・ フォトイメージングエキスポ2006の開催概要を発表(2005/07/25)
( 本誌:田中 真一郎 )
2005/11/29 01:09
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