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最大のPhotoshopユーザー団体「NAPP」とは |
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～スコット・ケルビーCEO謹製「Super Sharpen」アクションも提供
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Photoshop Worldが米国外で開催されたのはこれが初めて。Photoshop Worldに併せて来日したNAPPのプレジデント兼CEOであるスコット・ケルビー氏に、Photoshop WorldとNAPP、そしてPhotoshopユーザーについてお話を伺った。 本稿は、11月11日に行なわれたインタビューを、編集部で再構成したものである(文中敬称略)。 ■ 来年にはNAPPも日本に進出 －－－NAPPの概要を教えてください。ケルビー NAPPは8年前に設立されました。現在では45,000人の会員がいます。日本を含め世界106カ国に会員がいますが、過半数は米国から参加しています。設立当初は、NAPPがこんなに大きくなるとは思っていませんでした。こうなるとわかっていたら、「National Association」でなく「International Association」にしていたでしょう(笑) －－－NAPPはどのような経緯で設立されたのでしょう。 ケルビー 1993年頃から開催した、Photoshopの1Dayセミナーが出発点です。セミナーは大変好評でしたが、参加者から1日の終わりに「すばらしいセミナーだった、今度はいつ来てくれるのか?」と聞かれても、私たちは「来年また来ます」としか答えられませんでした。また、参加者に「来年まで私たちはどうすればいいのか?」と聞かれても、「わからない」としか答えられませんでした。 そのとき、いつでもPhotoshopについて学習できる、統合されたリソースが無いことに気がついたのです。そこでAdobe Systemsの協力も得て、NAPPを設立しました。 もちろんその頃は、日本でカンファレンスを開催することなど、夢にも思いませんでした。 －－－米国外でのPhotoshop Worldの開催も考えておられるのでしょうか。 ケルビー 将来的にはヨーロッパでの開催も考えられますが、当面は日本にフォーカスします。 －－－日本にNAPPの支部を開設する具体的な動きがあるのでしょうか。 ケルビー その準備をしているところです。NAPPの会員向け雑誌「Photoshop User」の日本語版も出したいと考えています。来年始めに具体的な発表ができることを期待しています。 ■ 日本のクリエイターの取り組みを紹介したい
ケルビー 日本は世界で最もエキサイティングなPhotoshopの市場だと私たちは考えています。世界で最もイノベイティブなPhotoshopによる作品の多くが、日本から発表されています。 今回のPhotoshop World in JAPANでもすばらしい作品を拝見しましたし、多くのアーティストにお会いしました。宇川直宏さんと野田夙さんによるセッションに参加しましたが、目の覚めるような作品を披露してくださいました。それから、マストワンのPhotoshopによるライブパフォーマンスは、米国から来た講師の間でも「米国では見たことがない」と評判でした。 私たちは、ただPhotoshopのトレーニングを日本に持ち込むのが目的ではないのです。日本のアーティストやクリエイターの取り組みを、米国のユーザーにもぜひ紹介したいと思っています。 －－－Photoshop World in JAPANを終えて、日本のPhotoshopユーザーについてどう思われましたか? ケルビー 印象的だったのは、米国やヨーロッパのPhotoshopユーザーの質問と共通性があることでした。同時に、Photoshop Worldでお会いしたみなさんは、Photoshopに情熱を持ち、学習意欲も旺盛でした。また、自分の経験や知識を他の人と共有する意欲に燃えていると感じました。 日本のPhotoshopユーザーは自分の仕事に情熱を持っていて、私たちも同じような情熱を持っています。米国からきたトレーナーと、日本の受講者の間ですぐに心が通じ合った理由はそこにあります。つまるところ、目指すことは共通していて、より効率よく仕事をし、クリエイティブな作業に使える時間を増やし、Phosohopで楽しい仕事をしたいと思っているからです。 －－－Photshop Worldのようなイベントが成立するということは、Photoshopが非常に複雑で、クリエーターが1人で使いこなすのが難しいソフトになっているということだと思います。 ケルビー 最近では、たとえばWebデザインには最高の技術を持っていても、印刷媒体向けにCMYKで出力する方法がわからないユーザーがいたり、プリプレスのエキスパートに「印刷媒体の内容をWebに載せたい」といってもやり方がわからなかったりします。 だからこそPhotoshop Worldのようなイベントはとても大事だといえます。新しいスキルや、通常はあまり使わないPhotoshopの機能を学ぶ機会でもあります。 ■ ハイエンドフォトグラファーに必須のテクニック
ケルビー 最近は「シャープニング(輪郭強調)」の機能が注目されています。シャープニングには難しい面があります。なるべくシャープな画像にすることが望ましいのですが、その過程でハロー効果やアーチファクト(ノイズの一種)が発生してしまっては困ります。
シャープニングを行なう前に、まず「イメージ」－「モード」－「LABカラー」で、LABモードに画像を切り替えます。そして、「Lチャンネル」だけにスマートシャープを適用するのです。これでハロー効果やアーチファクトを防ぐことができます。 スマートシャープダイアログボックスのデフォルトでは、「除去」の項目が「ぼかし(ガウス)」となっていますが、これは「アンシャープマスク」で使われているのと同じアルゴリズムで動作します。スマートシャープでは、改良された「ぼかし(レンズ)」という新しいアルゴリズムが開発されていますから、こちらを選びます。さらに、「精細」チェックボックスもクリックしましょう。これでより正確なシャープニングが実行できます。処理に時間がかかるため、「ぼかし(レンズ)」と「精細」がデフォルトでONになっていませんが、品質を考えるなら処理を待つだけの価値はあります。
ここでブラシツールを選び、描画色を白にして、よりシャープにしたいところだけをペイントします。このとき、エッジの部分はペイントしないようにします。 さらにもう1歩進んで、レイヤーマスクを作るまでの作業を「アクション」にして自動化してもよいでしょう。 ■ スコット・ケルビー謹製! スコット・ケルビー氏のご厚意により、本稿で説明していただいた「Super Sharpen」を自動化したアクションを、ファイルとしてデジカメWatch読者のためにご提供いただいた。下記のリンクからダウンロードして、使用されたい。その際、以下の点を注意されたい。・「Super Sharpen」はPhotoshop CS2でのみ動作します。他のバージョンのPhotoshopでは動作しません。 ・「Super Sharpen」のインストールや使用に関し、スコット・ケルビー氏、アドビシステムズ、Impress Watch、デジカメWatch編集部のいずれも、いかなる責任も負いません。御自身の責任でインストールし、使用してください。
[1] 下記のリンクから、適当なフォルダにアクションファイル(supersharpen.atn)をダウンロードする。 [2] Photoshop CS2のアクションパレットのメニュー(パレット右上の右向きの黒三角をクリック)で、「アクションの読み込み」をクリックし、SuperSharpen.atnを選択する。 「Super Sharpen」アクションはここからダウンロードできます。 ■ 関連記事 ・ Photoshopユーザーの祭典「Photoshop World 2005 in JAPAN」が開幕（2005/11/09） （ 本誌：田中 真一郎 ） 2005/11/17 17:48
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