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ペンタックス、デジカメなどイメージング事業は15億円の赤字


 ペンタックスは4日、2006年3月期における9月中間期の連結業績を公開した。前年度からのデジタルカメラの価格下落が影響、さらに事業再構築費用などの特別損失も加わり、3億700万円の純損失が生じた。売上高は前年同期比9.3%増の692億9,900万円。

 通期では、売上高が8%増の1,443億円、純利益が51.8%減の17億円と予想している。それぞれ7月の発表時から16億9,900万円、1億9,500万円の増額。売上高は全般的なに加え、為替の影響などにより上方修正となった。ただし、純利益は前回発表の1億5,000万円から4億5,700万円減額のマイナス3億700万円を見込んでいる。

 デジタルカメラ部門を含むイメージングシステム事業は、デジタル一眼レフカメラへの開発と設計に注力する一方、コンパクトデジタルカメラの機種絞込みを進めた。デジタル一眼レフとしては「*ist DL」を発売。また、コンパクトデジタルカメラではOptio WPが好調で、さらに海外専用モデルも欧州市場で売上を伸ばした。

 しかし、販売価格の下落と販売費用の増加が響き、同事業全体では売上高335億3,200万円、営業損失15億6,200万円となった。

 なお、韓国サムスンテックウィンとのデジタル一眼レフカメラの共同開発については、「画像処理技術の習得」、「デジタル一眼レフカメラの多機種展開、早期投入」、「ペンタックスKマウントの普及によるレンズ売上の増加」をメリットとしてあげている。提携の成果物として、2006年春に現行モデルベースの製品を発売、2006年秋に本格的な共同開発品を市場投入するという。

 オプティカルコンポーネント事業は、デジタルカメラモジュール部門において海外メーカーの低価格攻勢や、製品の低価格の影響を受けた。ただし、スライディングレンズシステムを搭載した薄型・小型製品を供給、売上に貢献した。

 そのほか、ピックアップレンズなど微少レンズ部門もDVD製品の市場価格下落が響き、販売単価を引き下げた。一方、同事業のプリンタ用レーザー・スキャニング・ユニット部門は、生産拠点を中国に移行したことで、収益を維持した。同事業全体では売上高141億4,100万円、営業利益18億1,500万円。

 医療機器部門などのライフケア事業は、売上高182億8,800万円、営業利益23億3,400万円。ビジネスシステム部門などその他事業も、新製品の投入は販売拡大に努めるも各部門で市況環境が悪化、3億8,700万円の営業損失を出している。



URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.co.jp/
  平成18年3月期中間決算短信
  http://www.pentax.co.jp/japan/company/ir/semi/2006.html

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( 本誌:折本 幸治 )
2005/11/04 19:29
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