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三洋電機、今期最終赤字が1,400億円に拡大

~本社ビルや生産拠点など閉鎖・売却へ

 三洋電機は28日、2006年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益の予想赤字を前回予想の920億円から1,400億円に拡大すると発表した。デジタル家電の競争激化や価格下落、震災影響などを理由に挙げている。

 売上高は、前回予想の2兆4,900億円から2兆4,400億円に、営業利益は650億円から180億円にそれぞれ縮小。コンシューマー部門、コンポーネント部門ともに販売不振から脱せず、半導体事業における震災影響も加わったため。

 中間期も営業利益が90億円からマイナス50億円に赤字化、純利益はマイナス750億円からマイナス760億円へ赤字幅が拡大する見込み。売上高は1兆1,700億円で変わらない。

 同日、構造改革プランの第1段階として「プログラムα」に着手することを発表した。スリム化を主眼としたもので、具体的には本社ビルの売却または流動化、営業拠点68カ所の売却、生産拠点の閉鎖と売却、研究開発拠点の再編、要員対策と人事機能強化、クロスファンクション機能の強化によるコスト削減の前倒しとなっている。

 また、国際戦略の拠点となるGlobal Headquartersを新設し、守口本社、東京本社を含めた3本社体制に移行。AV事業では不採算事業のDVDプレーヤー、DVDレコーダー、VCR事業を終息し、テレビ事業に集中する。また、事業ポートフォリオ変革のコア事業として、冷熱機器、コマーシャル、電池と電装、パーソナルモバイル機器の3つを挙げている。これらコア事業で2007年度に売上高2兆円を目指す。

 閉鎖・売却の対象となる生産拠点は、創業地の北條工場(兵庫県加西市)を今年度中に閉鎖し、さらに遊休地の吹上工場袋地区跡地と足利工場跡地の売却が決定。半導体後工程の関東三洋セミコンダクターズ株式会社大間々工場(群馬県大間々町)も今年度中に閉鎖する。

 また、目標とする15%の人員削減のうち、3分の2を2006年1月までに達成するとしている。物流などのコスト削減については全社150名体制で各種施策を実行中で、3年間累計で1,700億円の削減を見込んでいる。



URL
  三洋電機
  http://www.sanyo.co.jp/
  ニュースリリース(下方修正、PDF)
  http://sanyo.web-ir.jp/data/current/tekijisubobj-52-pdf.pdf
  ニュースリリース(事業構造変革の進捗状況、PDF)
  http://sanyo.web-ir.jp/data/current/tekijisubobj-53-pdf.pdf


( 本誌:折本 幸治 )
2005/09/28 19:09
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