| 富士写真フイルム株式会社は29日、2005年4~6月(第1四半期)決算を発表した。
 
 これによると売上高は6,251億円で前年同期比2%増。営業利益は311億円で前年同期比22%減。純利益は159億円で前年同期比26%減となった。減益の要因は、イメージングソリューション事業の環境悪化、原材料価格の上昇、研究開発費の増額、構造改革費用などとしている。
 
 事業別では、デジタルカメラ、フィルム、ミニラボなどを含むイメージングソリューションが、売上高1,681億円で前年同期比14.1%減、営業利益が4億円で前年同期比95.8%減の減収減益。デジタルカメラの販売台数が前年比約21%増の約145万台に伸張したが、北米で苦戦した。また、フィルムのワールドワイドの売上が前年比約23%減となり、デジタルミニラボの新規需要が一段落したことなどが影響した。
 
 OA、医療、印刷システムなどを含むインフォメーションソリューションが、売上高1,950億円で前年同期比8.3%増、営業利益が152億円で前年同期比24.3%減の増収減益。フラットパネルディスプレイ材料や医療画像事業製品が順調に推移したほか、新規連結子会社の売上が、増収に寄与した。
 
 デジタル複合機などを含むドキュメントソリューションが、売上高2,621億円で、前年同期比11%増、営業利益が157億円で前年同期比35.7%増。カラー複合機、カラープリンタ、オンデマンドプリンティングシステムなどが好調としている。
 
 通期予想は売上高2兆7千億円、営業利益1,700億円、純利益850億円で、変更されていない。
 
 
 ■ URL
 富士写真フイルム
 http://www.fujifilm.co.jp/
 業績概要(PDF)
 http://www.fujifilm.co.jp/corporate/ir/pdf/financialresults/ff_fr_2005q1_allj.pdf
 決算説明会資料(PDF)
 http://www.fujifilm.co.jp/corporate/ir/pdf/other/ff_irdata_2005q1_001j.pdf
 
 
 ( 本誌:田中 真一郎 )
 2005/07/29 18:49
 
  
 
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