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米Kodak、赤字決算に伴い25,000人をリストラ

~予想以上に速かったフィルムの売上の落ち込み

 米Eastman Kodakは20日(現地時間)、2005年第2四半期(4月1日~6月30日)の業績と、大幅なリストラを含む経営計画を発表した。

 発表によると、2005年第2四半期の売上は前年同期比6%増の36億8,600万ドル、純損失は1億4,600万ドル。前年同期は1億3,600万ドルの利益だった。

 事業別ではデジタル&フィルム事業の売上が前年同期比12%減の21億5,100万ドル、営業利益は前年同期比16%減の1億9,300万ドル。EasyShareプリンタードックと用紙が63%、EasyShareデジタルカメラが25%、店頭プリント機と用紙が24%、それぞれ売上が増加したが、フィルムの落ち込みはカバーできなかった。

 グラフィックコミュニケーションズ事業は、売上が前年同期比144%増の7億9,400万ドル、営業利益が前年同期比313%減のマイナス3,300万ドル。ヘルス事業は、売上が前年同期比3%増の6億9,400万ドル、営業利益が前年同期比9%減の1億1,300万ドル。

 これを受けて、従業員を全世界の22,500から25,000人削減し、29億ドル相当の製造インフラを約10億ドルまで削減するリストラ策を発表。同社は2004年1月に全世界で15,000人の従業員をリストラすると発表しているが、規模が大幅に拡大された。リストラは2007年までに完了するとしている。

 同社は赤字決算の原因を「予想よりも急速にコンシューマー向けフィルムの売上が落ち込んだ」こととした。

 同社のアントニオ・ペレス社長兼CEOは「コンシューマ向けフィルム製品とサービスが予想よりも早く落ち込んだのにともない、よりアグレッシブにコスト削減にむけて動いている。同時に、デジタル関連の売上と利益拡大にむけて著しい前進を続けている。たとえば第2四半期のデジタルの売上は43%増加しており、収益の改善も著しく進んでいる」、「6月には月間ベースでは初めて、デジタル関連の売上がフィルム関連の売上を上回っており、通年でデジタル関連の売上がフィルム関連の売上を上回る目標への道筋ができた」と述べた。



URL
  Kodak(英文)
  http://www.kodak.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.kodak.com/eknec/PageQuerier.jhtml?pq-path=2709&pq-locale=en_US&gpcid=0900688a80373b60
  ニュースリリース(和文)
  http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/news/0705/210705.shtml


( 本誌:田中 真一郎 )
2005/07/21 18:32
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