InfoTrends/CAP Venturesは21日(現地時間)、米国プリント市場に関するレポートを発表した。これによると、業者と市場の状態が変わらなければ、2010年までに米国デジタルフォトプリント市場は容易に下り坂になるだろうとしている。
同社は、2005年の米国ではコンシューマーデジタルカメラの普及が55%に、出荷台数が2,500万台に達し、2010年にはそれぞれ81%、2,100万台になると予測している。カメラ付き携帯電話も同じ期間に31%から86%に、3,600万台から8,000万台に成長するが、カメラの出荷台数の伸張がプリント量の減少を相殺しない可能性に言及したもの。
その要因として、同社のKristy Holch氏は「新しいツールが、デジタルフォトを(プリントせずに)そのまま鑑賞し、共有し、保存するのを容易にしている」ことをあげている。さらに、同社の調査ではデジタルカメラユーザー1人あたりの平均的なプリント枚数がゆっくりと減少していることを指摘。この傾向が続くならプリント枚数は、来る5年間で年に4%ずつ減少していくだろうとしている。
一方で、プリント業者がプリントのしやすさや費用を改善し、長期保存といったようなプリントする理由を消費者に与えることができれば、プリント枚数を増加させられるかもしれないとしている。
レポートでは、現在の傾向が続いた場合は、プリント枚数は2007年にピークを迎え、その後下降して、2010年には123億枚になるとしている。プリント枚数が減少しない場合は、2010年に250億枚になるまで増え続け、売上が37億ドルから76億ドルの範囲になるとしている。
■ URL
InfoTrends/CAP Ventures(英文)
http://www.infotrends-rgi.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.infotrends-rgi.com/home/Press/itPress/2005/6.21.05.html
( 田中 真一郎 )
2005/06/23 00:27
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