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アドビ、2005年度上半期業績説明会を開催

~Creative Suite 2が米国で好調

アドビシステムズの石井幹 代表取締役社長
 アドビシステムズ株式会社は22日、米Adobe Systemsの2005年度上半期決算発表を受け、業績説明会を報道関係者向けに開催した。

 米Adobe Systemsの2005年度第2四半期は、売上高4億9,600万ドル(前年同期比21%増、以下カッコ内は同様)、営業利益1億8,220万ドル(28%増)、純利益1億4,980万ドル(37%増)。3四半期連続で過去最高の売上高を記録して、増収増益となった。

 2005年度上半期(2004年12月~2005年5月)は、売上高9億6,890万ドル(16%増)、営業利益3億5,290万ドル(16%増)、純利益3億170万ドル(30%増)。好調の要因を、アドビシステムズの石井幹 代表取締役社長は「米国ですでに発売されているCreative Suite 2と、Acrobat 7ファミリーが好調なため」とした。

 事業部門別の売上比率は、Acrobatなどの文書ソリューションを扱う「インテリジェントドキュメント」が36%、Creative Suiteなどを扱う「クリエイティブ・プロ」が37%、PhotoshopやPremiereを扱う「デジタルイメージング」が23%、PostScriptのライセンスなどを行なうOEM部門が4%。石井社長は「新製品発売などによる若干の変動はあるものの、全分野に売上げが分散した安定経営を実現している」とした。

 なお、2005年度上半期の売上に研究開発費が占める割合は18.2%。2004年の度18.7%、2003年度の21.4%から低下しているが「売上の伸びにより相対的に低下しているが、研究開発費を売上の20%を目処とする目標は変わっていない」(石井社長)としている。

 2005年度通期の見通しは、好調を受けて約19億2,500万ドルに、2,500万ドルの上方修正。第3四半期の売上見通しは4億7,000万~4億9,000万ドルとした。


2005年度第2四半期決算 2005年度上半期決算 事業部門別の売上比率

 今後のマーケティング方針については、Acrobatファミリーの建設/建築業への浸透、インテリジェント・ドキュメントのサーバー製品である「LiveCycle」の訴求、Creative Suite 2の訴求などをあげた。

 デジタルイメージング事業では、デジタル一眼レフカメラの普及により、Photoshopの今後の販売が期待できるとし、活用促進セミナーやイベント、デザイナーや写真家向けの教育/販促活動、教育機関向けにPhotoshop CS2の訴求を図っていくとした。

 なお、4月に発表された米Macromedia買収については「承認などを経ないとお話しできない」(石井社長)とし、重複する事業分野の取り扱いなどは未定とした。

 また、日本でのCreative Suite 2やPhotoshop CS2の正式な発売日も、現時点では未定とした。



URL
  アドビシステムズ
  http://www.adobe.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200506/20050622q2.html
  【4月18日】Adobe、Macromediaを約34億ドルで買収(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0418/adobe.htm

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米Adobe、CS2が好調で過去最高の売上高(2005/06/17)


( 田中 真一郎 )
2005/06/22 18:12
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