ペンタックス株式会社は23日、2005年3月期(2004年4月1日~2005年3月31日)の連結業績を発表した。
デジタルカメラの価格下落などが響き、売上高は前期比0.7減の1,335億5,800万円、営業利益は同48.3%減の35億8,600万円となった。ただし、厚生年金基金の代行部分返上益などで、純利益は同14.2%増の5億2,600万となった。
デジタルカメラを含むイメージングシステム事業の売上高は、全売上高の約半数を占める630億7,600万円。販売価格の下落と販売費用の増加により、16億1,300万円の営業損失を出している。「Optio S5i」をはじめ、特徴ある複数の新製品を投入した。また、デジタル一眼レフカメラでは「*ist Ds」を2004年11月に発売したが及ばなかった。
また、デジタルカメラ用レンズなどを扱う「オプティカルコンポーネント・その他事業」の売上高は391億4,800万円。営業利益は52億8,600万円。
スライディング・レンズ・システムが評価され他メーカーに採用されたことや、海外メーカーによるカメラ付き携帯電話向け高画素センサー対応レンズモジュールの採用などが売上に貢献した。
DVD/CD互換対物レンズは、下半期に在庫調整の影響を受けたものの通期では堅調に推移。プリンタ用レーザースキャニングユニットについても、大型受注により収益が改善した。眼鏡部門は1月の営業譲渡により売上が減少。2004年6月には、監視カメラ用レンズ事業を母体としたセキュリティー事業部も発足させている。
ライフケア事業は、売上高313億3,400万円、営業利益42億9,300万円。米テラリコン、米マイクロライン買収や、三菱マテリアル株式会社からの生体材料事業部の譲渡など、積極的な戦略的投資を行なった。
次期の見通しは、売上高1,380億円、経常利益38億円、純利益10億円を予想している。なお、2004年4月からスタートした中期経営計画を見直し、平成19年3月期に売上高1,600億円、営業利益100億円の達成を指標としている。
■ URL
ペンタックス
http://www.pentax.co.jp/
平成17年3月期決算短信(PDF)
http://www.pentax.co.jp/japan/company/ir/semi/soa/pentax_200503_kt.pdf
決算短信添付資料(PDF)
http://www.pentax.co.jp/japan/company/ir/semi/soa/pentax_200503_hs.pdf
( 折本 幸治 )
2005/05/23 17:59
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