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ニコン、2005年度は増収増益

~デジカメ事業は価格下落で増収減益

 株式会社ニコンは16日、2005年度(2004年4月1日~2005年3月31日)決算を発表した。売上高は6,384億6,800万円(前期比26.1%増)、営業利益は305億4,500万円(前期比731.2%増)、純利益は241億4,100万円(前期比901.7%増)の増収増益となった。なお、ASML Holding N.V.などからの特許紛争の和解金158億7,800万円(1億4,500万ドル)が特別利益として含まれる。

 事業別では、IC、液晶などを製造する縮小投影型露光装置(ステッパー)を含む精機事業が、売上高2,124億7,000万円(前期比35.7%増)、営業利益は113億8,600万円(前期はマイナス208億600万円)。IC用、液晶用ともにアジア市場での伸びが売上増に寄与した。

 カメラを含む映像事業は、売上高3,541億8,100万円(前期比25%増)、営業利益は168億4,100万円(前期比33.2%減)の増収減益。デジタル一眼レフカメラと交換レンズの数量が伸びたことに加え、高価格レンズが販売増となった。しかし、コンパクトデジタルカメラの価格競争激化の影響はカバーできなかった。

 なお通期でのデジタルカメラの販売台数は661万台(前期は540万台)。同じく交換レンズは150万台(前期は123万台)。2006年度はデジタルカメラ760万台、交換レンズ220万台の販売を見込む。

 工業用顕微鏡や半導体検査装置を含むインストルメンツ事業は売上高506億5,700万円(前期比8.5%増)、営業利益は28億2,500万円(前期比5.2%増)。その他事業は売上高211億5,900万円(前期比7.1%増)、営業利益はマイナス6億4,700万円(前期はマイナス32億3,100万円)。

 2006年度の通期業績予想は、売上高6,800億円(前期比6.5%増)、純利益110億円(前期比54.4%減)。デジタルカメラは、コンパクト機の価格競争激化をデジタル一眼の伸びがカバーして、全体として拡大すると見込む。半導体/液晶パネル関連は「全般としては不透明な部分」もあるとしている。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  決算短信
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/finance/fr.htm#2005

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( 田中 真一郎 )
2005/05/16 18:19
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