三洋電機株式会社は27日、2004年度決算(2004年4月1日~2005年3月31日)を発表した。
これによると売上高は2兆4,846億円で前期比0.9%減。営業利益は423億円で前期比55.7%減。純利益はマイナス1,371億円の赤字決算となった。
部門別では家電、デジタルカメラなどを含むコンシューマ部門が売上高1兆2,281億円で前期比0.6%減。高付加価値携帯電話や冷蔵庫、エアコンの売上が増加したが、競争激化や価格下落によりデジタルカメラの売上が減少したとしている。
電池、半導体などを含むコンポーネント部門は売上高9,464億円で前期比3,9%減。米国住宅市場の好調に伴う電動工具向けニッカド電池の売上増加や、携帯電話向けリチウムイオン電池の堅調により電池の売上は増加したものの、新潟三洋電子が新潟県中越地震で被災したために半導体の売上が大きく減少した。なお、新潟三洋電子の地震災害損失に423億円を計上している。
このほか大型エアコンやショーケースを含むコマーシャル部門の売上は2,128億円で前期比7.5%増。その他が売上高971億円で前期比9.5%増。
2005年度通期の見通しは売上高2兆4,900億円で今期比0.2%増。純利益はマイナス920億円と引き続きの赤字を予想している。同社では米国や中国での金融引き締めによる景気減速の可能性や、IT分野を中心とした価格下落、原油価格や原材料価格高騰により、経営環境は一層厳しくなると見ており、900億円の構造改革費用を見込んでいる。
■ URL
三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
決算短信(PDF)
http://sanyo.web-ir.jp/data/current/summarysubobj-128-pdf.pdf
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( 田中 真一郎 )
2005/04/27 19:40
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