ワイヤレスUSB(Wireless Universal Serial Bus)は、近距離データ通信をターゲットとした次世代無線技術「UWB(Ultra-Wideband)」の応用技術として、USBの業界標準化団体USB-IFにて仕様標準化が行われている無線通信技術。転送速度はUSB 2.0(High-Speed)と同等の480Mbps。両者は、デジタルカメラをワイヤレスUSBの「もっとも一般的な用途」としている。
出展される開発キットは、富士通のデジタルカメラ用開発プラットフォーム(M-3シリーズ、MB91382)と、Staccatoの「Ripcord UWB Development Kit(SC3100D)」で構成される。なお富士通のMシリーズは、デジタルカメラや携帯電話に採用されている画像信号処理LSI。
出展にあわせ、Staccatoは5日より、Ripcord UWB Development Kit(DVK)の提供を開始する。DVKには富士通の0.11μm半導体プロセスで製造された、オールCMOSシングルチップ構成のMBOA(Multiband OFDM Alliance)対応モジュールが組み込まれている。また、Staccatoの開発によるMBOA準拠のMAC(Media Access Control)が組み込まれ、画像データの高速通信、QoS、通信能力の最適利用などを実現したとしている。