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【PIE2005】写真関連4団体会長による記念講演レポート
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フォトイメージングエキスポ2005初日の17日、写真関連4団体の会長による記念講演が行なわれた。タイトルは「写真文化と技術の将来像」。開幕式に引き続き、4団体の会頭が顔を揃えるとあって、会場には多くの関係者が来場した。
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浦野文男CIPA会長
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カメラ映像機器工業会(CIPA)の浦野文男会長は、写真の持つ膨大な情報量を利用するのは人間の特権とし、その特徴を「百聞は一見にしかず」と表した。その中で、カメラを「映像文化を支える中心」と位置付け、1839年のダゲレオタイプ誕生からのカメラの歴史を解説。デジタルカメラに至るまでの166年の経緯をたどりながら、デジタルカメラの特徴を「経済性」、「即時性」、「情報通信との融和性」と説いた。それらが写真の新しい楽しみ方や、ビジネスモデルの変容を引き起こし、環境に大きな変化が起こったことを解説した。
現在53社が参加するCIPAについては、統計をはじめ、規格化活動、規格の認証、規格の普及活動、貿易障壁の排除といった仕事を解説。普及活動では最近、CIPA規格類の中国語版サイトを開設したことを報告した。
また、PIE2005会期中は各種セミナーを開催し、CIPAブースではダイレクトプリント規格「PictBridge」の周知を深めるための展示を行なうという。
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写真感光材料工業会の古森重隆会長
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写真感光材料工業会の古森重隆会長は、講演のテーマを、デジタル化で増加した撮影機会と、それらを如何にして「印画紙によるプリントに結びつけるか」に据えた。デジタルカメラが普及した結果、ショット数は銀塩写真に比べて4~5倍程度に増加したといわれる。これを映像世界の広がりととらえ、「印画紙はデジタルプリンティングのメディアより、コストやクオリティで強みを持っている」と強調。その上でネットプリントの重要性を説いた。
また、フィルムの持つポテンシャルを「もし、フィルムが今の時代に誕生したとすれば、大変衝撃的だろう。銀塩はナノテクノジーで、まだまだ進化する。超微粒子と高感度、描写力、再現性、保存性の向上を図るなど、銀塩写真の将来性、可能性はさまざまだ」と語った。
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日本カラーラボ協会の田中康夫会長
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日本カラーラボ協会の田中康夫会長は、協会のテーマを「もっと写真を楽しもう!」と説明。現在のラボが対応する標準サービスプリント、大伸ばしプリント、シールプリント、カードサイズプリント、ジグソーパズル、ポストカード、カレンダー、アルバムなどを解説し、バリエーションの豊富さを強調した。
その中で、デジタルカメラで撮影した写真について、2005年におけるプリント実態を予測する場面もあった。カメラで撮影した総枚数のおよそ50%がプリントされず、残りの25%が「ホームプリント」、25%が「お店プリント」でプリントされるという。現在、「お店プリント」については98%の認知度を得たとしながらも、多くのユーザーが「面倒では」、「料金が高いのでは」といった不安を抱き、試すまでに至らない場合が多いという。そうした層を引き付ける告知に努めたいとした。
その一環として、「デジカメ同時プリント」というサービスを行なっていると説明。デジタルカメラのデータをプリント、またはアルバムプリントすると同時に、データを記録したCD-Rを添付する。アルバムプリントはA4相当の用紙に2×5、3×6、4×6コマのサムネイルをプリントしたもの。これを「デジタル同プリアルバム」との呼称で展開するという。
最後に登壇した日本写真映像用品工業会の山中徹会長は、同会の創立からフォトイメージングエキスポ2005までの歴史を披露した。同会は'61年に13社で創立。'70年には東急日本橋店で第1回「フォトアクセサリーショー」を開催し、以来、独自にイベントを開催してきた。その後、'94年に「日本カメラショー」と合同開催になり、今回、ラボシステムショーやIPPFとも合流。山中会長は「独自開催に比べると不自由な面もあるが、単独より数十倍も得るものがあるよう努力したい」と挨拶した。
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日本写真映像用品工業会の山中徹会長
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2005年度版写真・映像用品総合カタログ
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また、'71年のイベントから発行を続ける「写真・映像用品総合カタログ」について触れた。業界内から発信するカタログは「ほかの業界では見られない」と説明、「バイヤーズガイドとして高い評価を得ている」とした。35回目の発行となる今回のイベントでは、判形をB5からA4に大型化し、約500ページのオールカラーにリニューアルした。収録アイテム数は約3万点。イベント後に大手写真店で購入可能なほか、会場でも購入できる。今後は「eカタログ化をすすめる」としている。
本イベントでは1人1冊まで無料で配布されることになりました。お詫びして訂正いたします。
最後に山中会長は「中小企業の参加がまだ少ない。1社でも多く参加できるようにするのが、PhotokinaやPMAに比肩するための道」とまとめた。
■ URL
フォトイメージングエキスポ2005
http://www.pie2005.jp/
( 折本 幸治 )
2005/03/17 16:14
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