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ブラザー、秒間800mmの印刷が可能なインクジェットヘッド

~愛・地球博で毎分150枚の印刷を実演

 ブラザー工業株式会社は、秒間800mmの印刷が可能なライン型インクジェットヘッドを、京セラ株式会社と共同開発したと発表した。

 同社は25日より開催される「愛・地球博」(2005年日本国際博覧会)の共同館「夢みる山」の同社ゾーンにおいて、このインクジェットヘッドを搭載した試作プリンタで、その場で撮影した記念写真をA6サイズに毎分150枚のスピードで印刷する実演を行なう。


ヘッド本体 ヘッドモジュール

シリアル型ではヘッドが用紙幅方向に移動しながら印刷する
ライン型ではヘッドが動かず、用紙幅を一気に印刷できる

 今回開発されたのは幅4.25インチ(108mm)、600×600dpiのインクジェットヘッド。ノズル数は2,656。ライン型のため、108mmの幅を一気に印刷できる。また、2本のヘッドを組み合わせて8.5インチ幅とすることで、A4サイズにも対応できるほか、ヘッドのサイズを約1インチ単位で変更できるよう、設計されているとしている。

 菱形の圧力室とユニモルフ型ピエゾ・アクチュエータを採用したことで、1ノズルあたりのインク吐出に必要な電力を従来の約14分の1に低減。さらに、菱形の圧力室により集積度を高め、インクジェットヘッドの小型化も可能にした。

 インクの流路にはステンレス鋼とセラミックスのピエゾ・アクチュエータを採用しているため、多様なインク成分を使用でき、産業用途としての信頼性も備えるとしている。


従来型の圧力室
新開発の菱形圧力室


お問い合わせ先
  技術企画部 技術企画グループ
  Tel.052-824-2571
 


URL
  ブラザー工業
  http://www.brother.co.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.brother.co.jp/jp/news/inkjet/inkjet.pdf


( 田中 真一郎 )
2005/03/09 16:24
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