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【PMA 2005】やじうまPMA 2005

~ライカDIGITAL-MODUL-Rの作例を展示

 761社から735社へと出展社が減少、21日が祝日のプレジデントデーと重なったこともあり、来場者見込みも25,000人と前回を下回ったPMA 2005。しかし、気になる話題もいくつかあったので紹介したい。


CCDを掃除する棒

SpeckGRABBER(SG)
 Kinetronicsという米企業のブースでは、「SpeckGRABBER」(SG)という一連の製品を紹介していた。これはCCDに付着したゴミを自前で掃除するキットとのこと。綿棒のようなスティックの先に、斜めにカットされたゴムが付いている。

 米国ではメーカーのサービス拠点が相対的に少なく、日本以上にゴミ問題が深刻だという。そのため、CCDのゴミ取りを売りにする業者がいるというほど。その需要を当て込んで企画されたのがSGで、発売元のKinetronicsは、レンズ清掃キットなどを手がけている。

 ただのゴム付きのスティックからはじまったSGは、現在、柄付きのSpeckGRABER Pro(SGP)、クリーニング液とクリーニングクロスをセットにした「SpeckGRABBER Pro Kit」とラインアップを広げ、最新の「SpeckGRABBER with Light」(SGL)では、柄の部分に電球と単4電池を内蔵し、スティックの先を照らすようになっている。

 もちろん、これでCCDの表面(ローパスフィルター)を拭くのは相応の勇気がいるだろう。価格はSGが5.95ドル、SGPが12.95ドル、SGLが24.95ドル。試す場合は自己責任で行なってほしい。


ライカDIGITAL-MODUL-Rの作例を展示

 前回のPMA 2004で参考出品され、2004年9月のPhotokina 2004で発売が正式にアナウンスされた独LEICAのライカR用デジタルバック「DIGITAL-MODUL-R」だが、Photokina 2004で「2004年内に出荷、価格は4,500ユーロ(617,000円前後)」だった発売スケジュールが、2005年4月出荷に改められた模様。米国での価格は4,495ドル。日本でのスケジュールは未定。

 なお、米国では5月31日までにライカR8、またはR9、R用レンズを購入すると、DIGITAL-MODUL-Rの購入権が進呈されるキャンペーンを行なっている。この購入権は、DIGITAL-MODUL-Rへの名前入りサービスの権利でもあるという。


 ブースに展示機が見当たらず残念に思っていると、DIMA(Digital Media Assosiation、PMAの関連組織)が主催するシュートアウトに、DIGITAL-MODUL-Rで撮影したというプリントを発見した。

 このシュートアウトは部門ごとに行なわれ、メーカーが出品、採点をDIMAが行なう。「Fine Detail」、「Color Accurasy」などの項目ごとに点を付け、平均点を競うもの。DIGITAL-MODUL-Rは「Advanced-Digital SLR」部門で出品され、女性ポートレートでの作例が展示されていた。

 DIMAの採点によると、「Fine Detail」が7.3、「Shadow Detail」が6.3、「Skin tone」が「Saturation」が7.3、「Color Accurasy」が8.0、「Overall Quality」が7.0、トータルで6.95という成績だった。レンズについては「R28-90、F2.8~4.5」とだけ説明がある。バリオエルマリートR28-90mm F2.8-4.5 ASPH.だろうか。

 Digital SLR部門で優勝したのはMaxxum 7D(α-7 DIGITAL)で、成績はFine Detail:7.0、Shadow Detail:6.3、Skin Tones:8.0、Saturaion:7.7、Color Accuracy:7.7、Overall Quality:7.3、トータル7.07。

 なお、そのほかの機種の成績を見てみると、DiMAGE A200がトータル6.93、*ist Dsが5.79。全メーカーの製品が掲示されていないため、出品していないメーカーもあると思われる。

 また、プリンターでは「Inkjet 9" to 17" wide」という部門で、HPの新製品「Photosmart 8750」が優勝している。


HPの原宿デジカメ

 HPブースでは、生活防水機能を施した400万画素単焦点の「M22」が展示されていた。水槽の中、流れ落ちる水に打たれるという過酷な展示方法で、防水機能をアピールした。価格は150ドル。

 また、ガラスケース内に「原宿」と漢字で大書されたコンパクトデジカメを発見。光学3倍ズームの400万画素機「R607」をベースにした製品で、1月のInternational CESで発表。すでに全米で発売済みだという。

 「原宿」以外にも、「スマイル」や、「愛天使」、「ベイビー」など意味不明な日本語がステッカーで貼られている。日本での発売は「まずあり得ない」(関係者)とのこと。


M22 原宿デジカメ

 そのほかHPは、620万画素3倍ズームの「R717」、500万画素3倍ズームの「M417」を会期に発表している。いずれも日本での発売は未定。


R717 M417


( 折本 幸治 )
2005/02/24 16:55
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