キヤノン販売株式会社は27日、2004年通期(1月~12月)の決算を発表した。これによると、売上高は8,155億1,000万円で前年比7.7%増、営業利益は292億7,300万円で72.3%増、純利益は123億6,300万円で75.6%増の増収増益となった。
事業分野別では、コンシューマ機器事業が売上高2,390億8,500万円、営業利益が118億1,800万円。コンパクトデジタルカメラの国内市場の伸びが鈍化し、市場競争が激しくなったもののトップシェアを維持。デジタル一眼レフカメラは市場拡大に伴い、台数が倍増したとしている。デジタルビデオカメラは市場が伸び悩んだものの、新製品の投入と販売チャネルの拡大により、過去最高の台数シェアを確保し、業界3位に浮上したとしている。
インクジェットプリンタでは、単体機から複合機への移行が加速した中で、単体機の「PIXUS iP4100」がヒット商品となり、国内トップシェアを8年ぶりに獲得したとしている。
そのほか、スキャナ、FAXなども堅調に推移したとしている。
ビジネスソリューション事業は売上高4,734億2,700万円、営業利益が95億7,900万円。カーレーザープリンタが台数で横ばい、金額で前年割れとなったものの、カラー複合機が大きく伸張したこと、大判インクジェットプリンタの売上が大幅に伸びた。サービスサポートも堅調な売上を維持した。
産業機器事業は、売上高1,029億9,700万円、営業利益は78億7,500万円。半導体設備投資が下期から下降局面に入ったものの、売上を大幅に伸ばした。
2005年は景気拡大の勢いが鈍化する中で、売上高を前年比1.2%増の8,250億円、純利益を前年比1.1%増の125億円を見込む。
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
決算短信
http://cweb.canon.jp/co-profile/ir/finance/results/index.html
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( 田中 真一郎 )
2005/01/27 20:59
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