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エプソン、2004年4月~12月は増収増益

~複合機で増収、スキャナは大幅減収

 セイコーエプソン株式会社は27日、2004年4月~12月の決算を発表した。これによると、売上高は1兆1,131億4,800万円で前年同期比5.4%増、営業利益は968億4,300万円で前年同期比49%増、純利益は599億5,300万円で前年同期比77.7%増の大幅増収となった。

 事業分野別では、プリンタ、スキャナを含む情報画像事業が売上高7,139億7,900万円で前年同期比3.9%増、営業利益は514億5,700万円で20.7%増。インクジェットプリンタの複合機と消耗品、レーザープリンタの消耗品の増加により、インクジェット単体機とスキャナの落ち込みをカバーした。スキャナは「大幅な減収」としている。

 液晶などの電子デバイス事業では、携帯電話向けSTN液晶ディスプレイがカラーへの転換、競争の激化により大幅減収となったものの、液晶プロジェクタ用TFT液晶パネルが好調だったこと、TFT液晶パネルと低温ポリシリコン液晶ディスプレイの販売開始効果などにおり、増収増益となった。売上高は3,586億8,500万円で前年同期比9.1%増、営業利益は507億1,900万円で80.1%増。

 精密機器事業は眼鏡レンズ、光学デバイス、ICハンドラの数量増加により、売上高643億800万円で前年同期比5%増、営業利益30億8,600万円で2.2%増となった。

 地域別では日本が売上高9,455億2,900万円で前年同期比6.3%増、営業利益が611億9,400万円で83.5%増。米州が売上高2,206億8,800万円で11%増、営業利益が117億3,800万円で67.2%増。欧州が売上高2,490億2,500万円で15.5%増、営業利益73億5,300万円で0.8%増。アジア、オセアニアが売上高5,490億100万円で4.5%増、営業利益が211億3,200万円で12.6%増。

 なお、2004年4月~2005年3月の通期予想は前回予想と変わらず、売上高が1兆5,320億円で前年比8.4%増、純利益が650億円で前年比70.9%増となっている。



URL
  セイコーエプソン
  http://www.epson.co.jp/
  決算短信(PDF)
  http://www.epson.co.jp/IR/archive/results_2004_3_9m_j.pdf
  決算説明会資料(PDF)
  http://www.epson.co.jp/IR/archive/2004_3q_presentation_jpn.pdf


( 田中 真一郎 )
2005/01/27 17:08
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