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エプソン、ファイバーオプティクスEXPOで手ブレ補正向けジャイロセンサーを出品


 セイコーエプソン株式会社は、19日から東京ビッグサイトで開幕した「ファイバーオプティクスEXPO」において、3月から量産を開始する世界最小の振動ジャイロセンサ「XV-3500CB」を出品している。

 ファイバーオプティクスEXPOは、光通信システム、装置、デイバイスの技術展。エプソンは光データ通信用の面発光型半導体レーザーなどに加え、2004年8月に発表したジャイロセンサー「XV-3500CB」をアピールした。

 XV-3500CBは、デジタルカメラの手ブレ量検知などに利用できるジャイロセンサー。日本ガイシ株式会社との共同で開発したもので、ジャイロ素子に単結晶の水晶結晶を使用することで、従来より安定した特性を実現したという。

 また、従来の10分の1に小型化したことで、小型デジタルカメラや携帯電話への搭載に有利としている。同社では駆動回路一体型としては世界最小としており、パッケージサイズは5×3.2×1.3mm。2006年には、携帯情報機器向けにさらに小型化したタイプも開発するという。


ジャイロセンサーのデモコーナー XV-3500CB。2つ1組で手ブレの検出に利用できる

 エプソンでは今後、小型デジタルカメラやカメラ付き携帯電話への手ブレ補正機構の搭載が加速すると見ており、XV-3500CBを水晶デバイス領域の拡大策の一つに位置付けている。すでに海外メーカーのムービーカメラに搭載が決まっており、国内のデジタルカメラメーカー数社とも交渉を重ねているという。現在のサンプル価格は1個6,000円。

 ブースでは電子式手ブレ補正のデモ機や、ジャイロセンサを利用した携帯電話向けのゲームなどを展示している。ゲームは筐体を傾けることで上下左右4方向に自機を移動できるシューティングゲーム。また、すでに別のイベントでデモを行なった「マイクロ・フライング・ロボット」も出品。ジャイロセンサを本体中央に組み込み、本体の傾きを検知し、32bit RISCマイコンで制御する。今回は会場スペースの関係から飛行デモは行なっていない。


手ブレ補正機構のデモ。筐体全体を傾けると、左上の液晶モニターでブレ補正が確認できる 携帯電話向けのゲーム。奥のボードの白いパーツがジャイロセンサー ゲーム画面。筐体を傾けるだけでプレイする。弾は撃ちっぱなし

マイクロ・フライング・ロボット 別の手ブレ補正デモ機。中央がジャイロセンサー。PCモニターにブレ量(degree/sec)を表示する


URL
  エプソン
  http://www.epson.co.jp/
  ニュースリリース(XV-3500CB)
  http://www.epson.co.jp/osirase/2004/040802.htm


( 折本 幸治 )
2005/01/19 19:29
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