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InfoTrends、世界のカメラ付き携帯電話の消費動向を調査

~日本と他地域ではカメラの活用に温度差

 市場調査会社の米InfoTrends/CAP Venturesは11日(現地時間)、「モバイルイメージング:技術のトレンド、消費者の行動、およびビジネス戦略」と題したデジタルカメラ付き携帯電話についての調査結果を発表した。調査は北米、西欧(英、仏、独、スペイン)、日本、中国の4つの地域で、計6,360人の消費者にインタビューして行なわれた。

 これによると、全世界のカメラ付き携帯電話の出荷台数は、2004年の1億7,800万台から、2009年の8億6,000万台まで成長する。また、2009年までには、全携帯電話出荷台数の89%がカメラ付き携帯電話になると予測している。

 カメラ付き携帯電話の成長の牽引力としては、撮像素子やズーム、AFなどの撮影機能や、価格の低下、広帯域の高速無線通信、より使いやすい端末やサービス、周辺機器をあげている。

 調査結果は「日本の消費者の12.5%はカメラ付き携帯電話をもっともよく使うカメラとしており、この数字は全地域で最も高い」としており、日本がカメラ付き携帯電話の先進国であることが如実に現れている。一方で、「北米と中国の消費者はカメラ付き携帯電話で月に約20枚撮影するが、日本では月に5枚に過ぎない」、「消費者はカメラ付き携帯電話で撮影した画像の8~10%をプリントしているが、日本でのみこの割合は1~2%に過ぎない」といったように、カメラの活用度が他の地域よりも低いこともわかる。

 「社会は、どこでも画像を撮影し、保存し、送信し、プリントし、見ることができるユビキタスイメージングの時代に移行しつつあります。私たちは、'90年代にEメールがドキュメントコミュニケーションに与えたのと同じようなインパクトを、モバイルイメージングが持つだろうと信じています。私たちは、カメラ付き携帯電話で撮影される画像の総枚数が、2009年には2,270億枚に達し、デジタルスチルカメラとフィルムカメラで撮影される枚数の合計を超えると予想します」と、同社のJeff Hayesディレクターは述べている。また、「レンズ付きフィルムやローエンドのデジタルカメラにとって代わる潜在能力が、カメラ付き携帯電話にはあります。デジタル一眼レフやハイエンドのカメラはニッチ市場を維持するでしょうが、多くの消費者にとってはカメラ付き携帯電話が“普段使いのカメラ”となるでしょう」としている。



URL
  InfoTrends/CAP Ventures(英文)
  http://www.infotrends-rgi.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.infotrends-rgi.com/home/Press/itPress/2005/1.11.05.html

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( 田中 真一郎 )
2005/01/12 21:44
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