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コニカミノルタ、中間期のフォトイメージング事業は40億円の損失

~デジカメの不調続く

中間期に販売好調だったDiMAGE Z3
 コニカミノルタホールディングス株式会社は11日、2004年9月中間期(4月1日~9月30日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比92.2%増の5,351億1,500万円、営業利益は同33.7%増の325億2,400万円、純利益は2.1%減の82億円。

 なお今回の決算では、前年同期との比較を旧コニカ株式会社の連結営業成績で行なっている。旧ミノルタ株式会社との経営統合は2003年8月だが、会計上は2003年9月末に統合したと見なしているため。旧ミノルタ分は含まれていない。旧ミノルタ分を含めた場合、前年同期比は売上高が1.2%減、営業利益が18.7%減、純利益が46.0%減となる。

 同社の事業領域は、複写機やプリンタなどの「情報機器事業」、光学デバイスや電子材料などの「オプト事業」、デジタルカメラやインクジェットメディアなどの「フォトイメージング事業」、医療用・印刷用製品などの「メディカル&グラフィック事業」、三次元計測器などの「計測機器事業」に大別される。


フォトイメージング事業概況
 そのうち、フォトイメージング事業は、売上高1,492億5,700万円、営業損失40億円の赤字(コニカ、ミノルタ合算。以下同)。前期に大きな損失を出したデジタルカメラ事業は方針を見直し、販売機種を絞り込んで、高付加価値製品への転換を図る利益重視策を推進。しかし、価格競争の激化や、前期から持ち越した在庫処理の費用増のため、赤字は解消されていない。なお、高付加価値戦略を受けて8月に発売した「DiMAGE 50」と「DiMAGE Z3」は、販売が好調に推移しているという。下半期にはレンズ交換式一眼レフ「α-7 DIGITAL」を発売や抜本的な事業改革により、カメラ事業の収益性を回復したいとしている。

 一方、カラーフィルム事業は日欧米の市場で需要が減退、減益減収となった。しかし、中国、インド、ロシア、中東などの成長市場では、地域戦略を強化し、プライベートブランドの販売比率が低いこともあって9%減にとどまった。デジタルミニラボは、5月に投入した新機種「R2 Super」の貢献もあり、前年同期比約50%増と拡大。こうした機器販売の好調を背景に、店頭でのデジタルプリントの取り込みを展開し、印画紙市場の維持拡大に取り組むという。

 オプト事業は、売上高が前年同期比4.1%減の464億2,700万円、営業利益が同10.6%増の72億円。デジタルカメラ向けレンズユニットの需要が第2四半期以降急速に鈍化し、ビデオカメラ向けも最終製品の市況が低迷、前年同期を下回る業績になった。カメラ付き携帯電話用マイクロレンズは、130万画素以上の高画素対応、オートフォーカス、光学ズームレンズの投入で前年同期を大きく上回った。

 通期の予想は売上高1兆1,000億円、営業利益850億円、純利益250億円としている。5月発表時より売上高を500億円、営業利益と純利益を50億円下方修正している。



URL
  コニカミノルタ
  http://konicaminolta.jp/
  決算短信
  http://konicaminolta.jp/about/investors/fr/
  【2003年1月7日】コニカとミノルタ、8月に経営統合(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0107/komi.htm


( 折本 幸治 )
2004/11/11 20:38
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