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キヤノン、2004年第3四半期は過去最高益

~デジカメは海外が好調も、利益は低下

 キヤノン株式会社は28日、2004年第3四半期決算を発表した。これによると売上高は8,383億400万円で前年同期比9.2%増、営業利益は1,582億9,900万円で前年同期比26.1%増、純利益は1,017億8,000万円で前年同期比39.4%増。四半期ベースでは過去最高の利益となった。

 事業分野別では、カメラ事業の売上高が1,649億9,100万円で前年同期比5.9%増。営業利益は円高や価格下落、広告宣伝費の増加により、297億7,000万円で前年同期比23.1%減。なお、売上、利益とも前回予想値を下回っている。

 カメラ事業の売上高の内訳は、ビデオカメラが前年同期比7.8%減、銀塩カメラが前年同期比21.1%減となる中で、デジタルカメラだけが前年同期比19.7%増となっている。デジタルカメラは国内が伸び悩んだものの、海外では急速に拡大しており、売上台数を46%伸ばした。


 事務機事業は、売上高5,800億1,200万円で前年同期比5.2%増、営業利益は1,396億100万円で前年同期比13.8%増。売上高の内訳はプリンタを含むコンピュータ周辺機器が2,870億円、オフィスイメージング機器が2,660億円。

 コンピュータ周辺機器のインクジェットプリンタは、複合機が伸びて台数が約15%増加したものの、価格下落により微減収。レーザープリンタはカラー機と、パーソナル向けモノクロ機の売上が伸び、台数で約15%増加し、増収となった。なお、インクジェットプリンタの台数伸び率は、単機能機が8%増であるのに対し、複合機は72%増となっている。オフィスイメージング機器では、デジタル複合機でモノクロからカラーへの移行が進み、2.5%の増収となった。

 光学機器及びその他事業は、売上高1,301億5,800万円で前年同期比35.9%、営業利益は1,022億900万円となった。液晶用露光装置が大幅に伸び、半導体関連が好転した。

 2004年通期では、売上高3兆4,700億円、純利益3,200億円を見込む。

 デジタルカメラは海外市場を中心に拡大するが、価格競争の激化、低価格製品へのシフトなどが予想され、最新の第4四半期予想を前回の売上高2,710億円から2,630億円に下方修正。営業利益も前回予想の490億円から460億円とした。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  2004年12月期 第3四半期 決算説明会
  http://www.canon.co.jp/ir/conf2004q3/index.html


( 田中 真一郎 )
2004/10/28 18:59
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