セイコーエプソン株式会社は26日、2004年度中間決算(2004年4月1日~9月30日)を発表した。
これによると、売上高は6,834億7,300万円で前年同期比3.9%増、営業利益は658億6,600万円で前年同期比98.9%増、純利益は394億7,300万円で前年同期比138.3%増。売上高、営業利益は中間期決算で過去最高となった。
事業分野別では、プリンタ、スキャナ等を含む情報関連機器事業が売上高4,345億5,300万円で前年同期比2.9%増、営業利益が309億7,100万円で前年同期比9.8%増。
インクジェットプリンタは単機能機の数量が減少したが、複合機が増加し、増収。同社では市場において複合機へのシフトが進行していると見ている。一方スキャナは複合機の増加の影響を受けて数量が減少し、大幅に減収となった。レーザープリンタは消耗品の数量増加により増収となったとしている。
情報関連機器における売上高の構成比はインクジェットプリンタが63%、レーザープリンタが14%、ビジネスシステムが17%、スキャナその他が6%。
電子デバイス事業は、売上高2,207億2,800万円で前年同期比4.9%増、営業利益は371億7,400万円で前年同期比293.8%増。
携帯電話向けSTN液晶ディスプレイが大幅に減収となった。液晶プロジェクター用高温ポリシリコンTFT液晶が大幅増収となったが、ディスプレイ事業全体では減収となった。システムLSIが好調な半導体事業と、携帯電話やデジタルカメラ用水晶振動子、水晶発信器が好調な水晶デバイス事業は増収となった。
精密機器事業は売上高438億1,200万円で前年同期比13.6%、営業利益は27億5,200万円で前年同期比93.2%増。ICハンドラ、めがねレンズ、光学デバイス、ウォッチOEMムーブメントが増加し、増収増益となった。
通期予想は売上高1兆5,320億円で、前回(7月27日)予想よりも250億円(1.6%)減とした。下方修正の理由は、情報関連機器は好調も、液晶ディスプレイの価格下落や携帯電話市場の先行き不透明感のためとしている。
しかし、コストダウン効果の持続などから経常利益は1,130億円、純利益は650億円で前回予想から増減無しとしている。
■ URL
エプソン
http://www.epson.co.jp/
2005年3月期 中間決算短信
http://www.epson.co.jp/osirase/2004/041026.htm
( 田中 真一郎 )
2004/10/26 19:07
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