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CEATEC JAPAN 2004に各社が新製品を展示

~デジカメ向け有機ELなども

 映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2004」が5日、千葉県・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開幕した。会期は9日まで。入場料は事前登録の場合無料。当日登録の場合、一般が1,000円、学生が500円。


 CEATECは、国内最大規模の情報家電、通信、デバイス関連の展示会。主催は情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、社団法人情報技術産業協会(JEITA)、社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA)。5回目の開催となる今回は、前回の667を上回る728の出展社・団体が参加している。

 会場は、主に家電メーカーが出展する「デジタルネットワークステージ」と、デイバイスメーカーによる「電子部品・デバイス&装置ステージ」に分かれている。コンシューマー向けの展示はデジタルネットワークステージとなり、家電メーカーが擁するフラットパネルテレビ、DVDレコーダーなどの、いわゆるデジタル家電が展示の中心となる。一方、カメラ・感材メーカーの出展はなく、デジタルカメラ関連の出品は控え目だ。

 ただし、家電メーカーがタッチ&トライ形式で盛んに展示しているほか、電子部品・デバイス&装置ステージにはデジタルカメラ向けの部材が並んでいる。


ソニー

 ソニーは、ブースの一角にサイバーショットコーナーを設け、発売直前のサイバーショットT3(DSC-T3)、サイバーショットL1(DSC-L1)、サイバーショットM1(DSC-M1)、サイバーショットV3(DSC-V3)などを展示した。置かれていたのはすべて稼動品で、モデルによるデモンストレーションも頻繁に行なっていた。

 特にサイバーショットV3はリングライト、テレコンバージョンレンズ、外部ストロボなどの専用オプションも用意。システムとしての展開を強調した。



サイバーショットT3 背面

サイバーショットL1 スポーツパック「SPK-LA」も展示 スポーツパック装着時の背面

サイバーショットV3 専用リングフラッシュ「HVL-RLA」 外部ストロボとテレエンドコバージョンレンズ「VCL-DEH17VA」装着時

松下電器

 松下電器のブースでは、10月15日発売の高速SDメモリーカード「PRO HIGH SPEED」シリーズを展示。20MB/secの高速タイプで、1GBと512MBを出品。どちらもオープンプライスだが、店頭価格は1GBが27,000円前後、512MBが13,000円前後と見られる。さらに同時発売のCardBus対応SDメモリーカードリーダ「BN-SDDAP3」も展示していた。

 さらに、SDメモリーカードで最大容量となる2GB品も参考出品。2005年春頃の出荷を目指すとしている。PRO HIGH SPEEDシリーズの1つで、同じく20MB/secの高速転送に対応。価格は未定。


「PRO HIGH SPEED」2GBを参考出品 10月15日発売の1GBと512MB

 デジタルカメラの展示としては、今夏に発売済みのDMC-FZ20、DMC-FZ3、DMC-FX7、DMC-FX2を出品したにとどまった。「冬商戦はこのラインナップで展開する」とし、新製品は来春になる見込み。シリーズ共通の特徴「手ブレ補正機構」を体験デモで訴求し、さらにカットモデルを大量に投入し、積極的な技術アピールも行なった。


FZ20搭載のDCバリオ・エルリート。前玉の大きさが印象的 FZ20用DCバリオ・エルマリートのカットモデル こちらはFX7用

カメラメーカーはSDパビリオンに出品

SD陣営のカメラが展示されている
 カメラ・感材メーカーの出品がないCETAECだが、SDカードアソシエーションが設けた「SDパビリオン」には、SDメモリーカードを採用するペンタックスの新製品が並べられている。デジタル一眼レフの「*ist Ds」をはじめ、光学5倍ズームの「オプティオSV」といったこれから発売する製品が展示され、実際に操作できる。

 また、デバイスゾーンにのみブースを設けたカシオもSDパビリオンに出品。EX-S100、EX-Z55といった新製品が用意されている。

 SDパビリオンには、キヤノン、コニカミノルタ、ニコンといったカメラメーカーも製品を出品していた。展示されているのは、IXY L、DiMAGE X50、DiMAGE Z3、COOLPIX5200、COOOLPIX4100など。


*ist DSも試用が可能 オプティオSV

ムービデジカメがメインのビクターと三洋電機

 ビクターブースでは、10月中旬発売のEverio(エブリオ)を前面に並べた。こちらも実際に試用できる。グリップ可動型のGZ-MC200と、縦型のGZ-MC100を展示し、撮影デモを行なっていた。


ブース入り口に大型モックアップを設置 グリップスタイルのGZ-MC200 縦型のGZ-MC100

 三洋電機のメインは、9月10日に発売されたデジタルムービーカメラ「DMX-C4」。新たに搭載した手ブレ補正を訴求するデモを展開し、ステージではダンサーによるパフォーマンスも行なわれた。撮影した画像を5月発売の昇華型プリンター「DVP-PS1」で出力することもできる。


DMX-C4(左)とDVP-PS1 手ブレ補正をアピールするためか激しい動きのダンサー

デバイス関連

 村田製作所のブースでは、カシオのEX-S100が採用した透過性セラミックレンズ「ルミセラ」の実物を見ることができる。硝材を超えるという高い屈折率が特徴で、透過率も光学ガラスと同等。カメラの薄型化に貢献できるとしている。

 また隣には、さらに高屈折率、高強度、高透過性という一軸性単結晶材料によるレンズも参考展示されている。実用化は未定。


EX-S100のレンズユニットも展示 一軸性単結晶材料による光学レンズ

 ディスプレイでは、カシオがデジタルカメラ向けとして、1.5/1.8/2/2.2/2.5型のアモルファスシリコンTFTディスプレイを並べた。採用機種も同時に展示され、同分野におけるシェアの高さを印象付けている。同社のTFTディスプレイはHyper Amorphous Silicon TFTの頭文字をとり、「HAST」のブランドネームで訴求している。会場でも統一ロゴをいくつも見かけた。

 さらに、HASTの新作として、2.2型、クラス最高368ppiの高精細ディスプレイを参考出展した。表示解像度は640×480ピクセル、ドットピッチは0.023×0.059mm。輝度は350平方カンデラ。携帯電話、モバイルビューワーなどでの使用を想定するほか、パネルにはデジタル一眼レフカメラへの搭載例を挙げていた。解像度の高さから、高級機でのプレビュー用途が向くという。


2.2型368ppiのアモルファスシリコンTFTディスプレイ Excelを表示させたところ

 また、三洋電機はデジタルカメラへの実装を想定した2.2型のアクティブ型有機ELディスプレイも出品。イーストマンコダックの有機ELディスプレイ搭載カメラ「Easyshare LS633」が採用したものと同型と見られる。

 ロームもCCM(Color Changing Media、色変換方式)を採用した2.2型の有機ELディスプレイを参考出品した。こちらはパッシブ型で、解像度は320×240ドットとなっている。実用化は未定。


三洋電機の2.2型アクティブ有機ELディスプレイ ロームのCCM式2.2型有機ELディスプレイ


URL
  CEATEC JAPAN 2004のホームページ
  http://www.ceatec.com/


( 折本 幸治 )
2004/10/05 21:20
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