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【Photokina 2004】ライカ、オリジナルM型ライカを受注できるサービス


完成品の見本。上カバー、各部材の形状、革張りなど異なっている
 M型レンジファインダーデジカメは空振りに終わったライカブースだが、銀塩ではユニークなM型ライカの新製品が登場した。

 ライカ・アラカルトと名付けられた新製品は、各部品を自分でチョイスしオリジナルのM型ライカを作り上げるものだ。厳密には新製品と言えないかも知れないが、これからM型ライカを購入しようとしている人にとって選択肢がまたひとつ増えた。

 購入者希望者はまずライカのホームページにアクセス。ライカ・アラカルトのページを開き、べースとなるボディを選択する。選べるボディはライカM7とMPの2種類。次いで旧M3型、M7型、MP型と3種類ある上カバーから好きなデザインを選ぶ。たとえば外観はクラシカルなM3、中身は最新型のM7などという選択もできる。そして外装の仕上げをシルバー、ブラッククローム、ブラックペイントから選択。さらに刻印の有無や文字の種類を指定することができる。


上カバー。左からMP、M3、M7タイプ。外装はシルバー、ブラッククローム、ブラックペイントから選ぶ 店頭にはこのような箱入りのサンプルが用意される サンプルに添付される写真入りのカード

自筆のサインなども刻印可能 革張りのサンプル帳

 全部説明するときりがないので省略するが、シャッターダイヤル、巻き上げレバー、セルフタイマーレバーなどの外観部品のほか、ファインダーの倍率や表示される視野枠などの選択も可能。計算上の組み合わせは4,000種類を超えるという。

 これらの仕様が決まり、次に購入する国名をクリック。すると商品を扱っているカメラ店が表示される。ちなみに日本では20店くらいが候補に上がるという。ネット上の作業は店を決めた時点で終了。この後、購入希望者は店へ足を運ぶことになる。店頭には3種類のボディと革張りの見本が用意され、実際に自分の目で確かめたうえで購入を申し込む。

 なおインターネットを利用できない購入者のために、販売店の店頭にはPCが用意される予定だ。最終的なオーダーはディストリビューター(日本の場合は日本シイベルヘグナー)を通じてドイツゾルムスのライカ本社を送られ、約2カ月後に販売店に完成した商品が届けられる。選んだ内容によって値段は異なるが、およそ50~70万円程度。海外では11月、日本では2005年1月から受注を開始する。


そのほかの新製品

●M型ライカ誕生50周年記念ライカM7チタン

 上下カバーにムクのチタン材を使用した限定モデル。レンズの鏡筒にもチタンが使われている。ズミルックス50mm F1.4付きが149万円(税別)。28/50/90mmレンズが付いたセットが289万円。製造台数は50mm付きが500セット。レンズ3本付きが50セット。


M型ライカ誕生50周年記念ライカM7チタン ライカM7チタンにあわせたズミルックス50mm F1.4アスフェリカル ライカミニルックスズーム

●ズミルックスM 50mm F1.4アスフェリカル

 非球面レンズを使用した標準レンズ。フローティング機構の採用により、無限遠から至近距離まで高画質が得られる。値段は305,000円。

●ライカミニルックスズーム

 35~70mmのズームレンズを搭載したチタンボディの高級コンパクトカメラ。11月発売の予定で、価格は155,400円。


●ライカ0型オスカー・バルナック生誕125年記念モデル

 ライカの生みの親であるオスカー・バルナックの肖像を裏面に刻印。ボディは2000年に発売された0型がベースで、ファインダーがニュートン式からガリレオ式透視ファインダーに変更されている。バルナックの撮影した映画を収めたDVDと写真集、オリジナルプリントとがセットで販売される。1,000セットの限定発売。価格は42万円。発売は11月を予定する。


オスカー・バルナック生誕125年記念モデル ボディは0型がベース 背面にはオスカー・バルナックの肖像画も

ライカのホームページ(英文)
http://www.leica-camera.com/
製品情報(ライカ・アラカルト、英文)
http://www.leica-camera.com/produkte/msystem/alacarte/
シイベルヘグナーのページ(ライカ)
http://www.nshcgj.jp/brands/leica/
製品情報(オスカー・バルナック エディション)
http://www.nshcgj.jp/brands/leica/news/MAIN.htm



( 中村 文夫 )
2004/10/01 20:08
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