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【Photokina 2004】松下電器、初めてのプレスカンファレンス

~山形工場のレンズ生産ラインを紹介

 松下電器産業株式会社は28日(現地時間)、Photokina 2004会場において報道関係者向けにプレスカンファレンスを開催した。同社がPhotokinaでこうしたイベントを開催するのはこれが初めて。

 Photokinaで同社が発表、展示しているのは、すでに日本で発表、発売されているLUMIX FZ-20、FZ-3、FX-7、FX-2といった製品で、とくに目新しいものではない。しかし、今回のプレスカンファレンスでは、日本ではあまり紹介されることのない同社山形工場のレンズ生産ラインの詳細をビデオで紹介。また、発表されたばかりの転送速度20MB/secのSDメモリーカードとSDメモリーカードのロードマップを公開した。


同社DSC事業推進センター所長の吉田 守氏
 プレスカンファレンスでは同社DSC事業推進センター所長の吉田 守氏が、同社のデジタルカメラ事業と製品について紹介。とくに、同社はデバイスから最終製品までを取り扱っていること、他のAV製品との連携が可能な「3Dバリューチェーン」を展開していることを強調した。

 「デバイスから最終製品まで」については、デジタルカメラではレンズ、CCD、システムLSIといったキーコンポーネントをすべて同社内で開発、生産しており、望みの仕様の製品を調達しやすいとした。


デバイスから最終製品までを社内調達 デジタルカメラの三大キーコンポーネントも開発製造
ライカとの協業

 レンズについては独ライカ(Leica)との協業のほかに、山形工場での非球面レンズ、EDガラスレンズの生産について、ビデオで紹介した。とくに非球面レンズでは、「Glass Reheating Method」により、製造にかかる時間を短縮できたとした。


レンズを生産する同社山形工場 同社が持つレンズ製造技術。CDのピックアップ用レンズ生産などでこうした技術が育てられた 「Glass Reheating Method」により、製造にかかる時間を短縮

レンズの生産ライン
研磨工程

 また、同日に発表された転送速度20MB/secのSDメモリーカード「PRO HIGH SPEEDシリーズ」を、同社現地法人のThomas B. Ide氏が紹介。この中でPRO HIGH SPEEDシリーズのロードマップを紹介し、2005年には容量2GB、2006年には容量4GB、2007年には容量16GBの製品を発売するとした。

 なお、同社関係者によれば、高速SDメモリーカードは20MB/secに統合し、現行の10MB/sec製品はなくなるとした。また、低価格製品としては2MB/secより高速な製品を投入するとした。


同社現地法人のThomas B. Ide氏 転送速度20MB/secのSDメモリーカード「PRO HIGH SPEEDシリーズ」 転送速度20MB/secのSDメモリーカードのロードマップ

同社のブース
PRO HIGH SPEEDシリーズを展示。PCによる転送速度計測のデモなども行なわれている LUMIXシリーズは全機種が展示されている

松下電器のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/



( 田中 真一郎 )
2004/09/29 19:06
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