リコーブースでは、F2.8、28mm単焦点のGRレンズを搭載した銀塩カメラ、「GR1」のデジタルバージョンの登場をほのめかすボードがブース奥で展示されている。
■ GR1がデジタルで登場?
GR1は、まさにプロ好み、マニア好みと呼ぶにふさわしい銀塩の名機。国内ではデジタルカメラ黎明期と重なる'96年に発売され、コンパクトボディにF2.8、28mm単焦点のGRレンズを搭載。広角に特化した作りとその描写力からプロやハイアマから絶大な支持を受けた。その人気はユーザーからの要望で、ライカマウントに対応したレンズ単体製品が限定3,000本で発売されたほど。ボードには2005年の文字とともに、英語で「次にあなたは、何を期待しますか」と書かれている。
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2005年の発売を示唆
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こちらは銀塩カメラのGR1(左)とGR1s
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ボードには2005年の文字とともに、英語で「次にあなたは、何を期待しますか」と書かれている。スタッフにGR1デジタルバージョンについて聞いても、「2005年にすべてが明らかになる」ということ以外全く情報を得られなかった。デビューから10年、デジタルで生まれ変わる名機に期待したい。
■ カジュアルなカラーとマクロが特徴のRZ1
日本未発売の400万画素コンパクト機「Caplio RZ1」がリコーブースのメインだ。シルバー、レッド、オレンジ、ブルーの4色のカラーバリエーションと1cmまで寄れるマクロ、単3電池対応など個性あるスペックが特徴的なエントリークラスの機種で、欧州ではすでに199ユーロ(日本円換算で27,000円前後)で発売されている。
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国内未発表のCaplio RZ1
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背面
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有効画素数400万画素のCCDを映像素子に採用。3倍ズームレンズは7群9枚構成で、35mm判換算で35~105mm、開放F値が2.8~5.0。
画像の記録サイズは2,304×1,728/1,600×1,200/1,280×960/640×480ピクセル。撮影距離は60cm~無限遠、マクロ時1cm~無限遠。3.6倍のデジタルズームも搭載する。ISO感度はオートのほか64/100/200/400の4段階。1.8インチ、8.5万画素のTFT液晶をモニターに採用している。レリーズタイムラグは0.003秒と高速で、最大16コマの連続撮影が可能。
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シルバー
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ブルー
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ボディの大きさは102.4×25.1×56.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量はバッテリー、記録メディア別で125g。記録メディアはSDメモリーカード/MMC。12MBの内蔵メモリも搭載し、2,304×1,728ピクセルのファインモードで最大6枚の撮影が可能になっている。電源には専用充電池または単3アルカリ電池2本を使用。専用充電池で最大約500枚、アルカリ電池で最大約300枚撮影できる。
このほか、日本でも9月に発売された28~135mmズーム搭載の400万画素コンパクト機「Caplio R1」や5月に発売された28~85mmの513万画素機「Caplio GX」などを展示。GXは、デジタルスコープや顕微鏡と接続された展示機もあり、その拡張性をアピールしていた。
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Caplio R1ブラックモデル
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Caplio GXとフィールドスコープの組み合わせ例
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顕微鏡でCaplio GXを使用
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リコーのホームページ
http://www.ricoh.co.jp/
( 伊藤 大地 )
2004/09/29 15:22
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