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ライカ、Mマウントレンズ「ズマリット」の価格を決定
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Summarit-M f2.5/35mm
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ライカカメラジャパンは19日、Mマウント交換レンズ「Summarit-M」(ズマリット-M)シリーズの新製品4本の価格を決定した。「Summarit-M f2.5/35mm」が19万8,000円、「同 f2.5/50mm」が15万8,000円、「同 f2.5/75mm」が19万8,000円、「同 f2.5/90mm」が19万8,000円。いずれも11月中に発売する。
Summarit-Mシリーズは、同社が8月に発表し11月末の発売を予告していた製品。すべて開放F値F2.5のマニュアルフォーカスの単焦点レンズ。同社のレンジファインダーデジタルカメラ「M8」のほか、銀塩カメラでも使用できる。
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6bitコード
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外装はすべてブラックアルマイト仕上げ。設計および製造はドイツで行なう。M8が周辺光量などの補正を行うための6bitコードが付く。
■ f2.5/35mm
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M8に装着したところ
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M8装着時の焦点距離は47mm相当(35mm判換算、以下同)。レンズ構成は異常部分分散ガラス3枚を含む4群6枚構成。最短撮影距離は80cm。最大撮影倍率は1:20.4。最小絞りはF16。フィルターサイズはE39。本体サイズは51.4×33.9mm(最大径×全長、以下同)、重量は約220g。
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カットモデル
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Summicron-M 35/2(左)との比較
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■ f2.5/50mm
M8装着時の焦点距離は67mm相当。レンズ構成は4群6枚。最短撮影距離は80cm。最大撮影倍率は1:14.1。最小絞りはF16。フィルターサイズはE39。本体サイズは51.5×33mm、重量は約230g。
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Summarit-M f2.5/50mm
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M8に装着したところ
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カットモデル
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Summicron-M 50/2(左)との比較
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■ f2.5/75mm
M8装着時の焦点距離は100mm相当。レンズ構成は異常部分分散ガラス4枚を含む4群6枚。最短撮影距離は90cm。最大撮影倍率は1:9.9。最小絞りはF16。フィルターサイズはE46。本体サイズは55×60.5mm、重量は約345g。
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Summarit-M f2.5/75mm
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M8に取り付けたところ
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カットモデル
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Apo-Summicron-M 75/2(左)との比較
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■ f2.5/90mm
M8装着時の焦点距離は120mm相当。90mmとしては、小型化を実現している。レンズ構成は異常部分分散ガラス1枚を含む4群5枚。最短撮影距離は1m。最大撮影倍率は1:8.9。最小絞りはF16。フィルターサイズはE46。本体サイズは55×66.5mm、重量は約360g。
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Summarit-M f2.5/90mm
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M8に装着したところ
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カットモデル
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Elmarit-M 90/2.8(左)との比較
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なお、いずれもレンズフードは別売。f2.5/35mmとf2.5/50mm用は共通の角形フード、f2.5/75mmとf2.5/90mmは共通の丸形フードを用意する。ともに、価格と発売時期は未定。
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丸形フード(左)と角形フード
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鏡胴の表記は、ライツ-ノルムフォントを採用
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■ 求めやすい価格を実現
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ライカカメラジャパンの福家一哲氏
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同社は19日、ライカ銀座店で記者向けの説明会を開催した。
冒頭、挨拶をしたライカカメラジャパンの福家一哲氏は、M8について触れ、「おかげさまで販売は好調。特に日本のユーザーの支持を受けている」と述べた。その上で、「昔からのライカファンに受け入れてもらえて、うれしく思っている」とした。また福家氏によると、若い世代でM8を購入する人も多いという。そうした中、「M8の発売以来、レンズが足りない状況が続いていた」(同氏)とし、工場の生産体制が整いつつあることや、今後のさらなるユーザー増などがSummarit-Mシリーズ開発の動機になったとした。福家氏はSummarit-Mシリーズについて「性能を落とすことなく、コンパクトで求めやすい価格を実現した」とまとめた。
説明会では写真家の斉藤巧一郎氏が、M8で撮影した作品を示しながら、新製品の印象などを語った。
Summaritは、「1949~1961年にかけて生産された『Sumarit 50mm/F1.5』を彷彿とさせるレンズ」と説明。斉藤氏によると同レンズは、独特の描写からクセ玉としてライカファンにはなじみがあったという。
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写真家の斉藤巧一郎氏
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Summaritは50mm/F1.5のほか、コンパクトカメラのMiniluxでも採用していた
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f2.5/35mmは、同氏がテストしたところ、APS-Hサイズの撮像素子を搭載したM8であれば、周辺光量低下はほとんど問題にならなかったという。「絞り開放から十分な描写力を発揮する」(斉藤氏)。またA2サイズでプリントしても、十分なクオリティがあると評した。f2.5/50mmについては、「繊細な描写」と述べ、Summicron-M 50/2より1cm短くなっている点を評価した。f2.5/75mmは、「豊かなボケ方をする」との印象。「レンジファインダーカメラで望遠レンズを使用するとファインダーとのずれが大きかったが、この場合、M8のプレビューで確認できるため使いやすくなった」と述べた。f2.5/90mmは、「豊かな描写で、ボケは綺麗な印象を受けた」とし、Elmarit-M 90/2.8より、開放F値が明るくなっているが、小型軽量化していると説明し、「ライカファンの狙いどころではないか」とした。
なお、ライカカメラジャパンによると、Mマウントレンズの設計において、特に“デジタル向け”や“銀塩向け”といった区別はしていないという。斉藤氏は、「ライカの現行のレンズは、デジタルカメラ、銀塩カメラのどちらで使用しても、オーバースペック気味の性能がある」と付け加えた。
■ URL
ライカカメラジャパン
http://www.leica-camera.co.jp/
製品情報
http://www.leica-camera.co.jp/photography/m_system/summarit/
■ 関連記事
・ ライカ、コンパクトなMマウントレンズ「ズマリット」(2007/08/07)
( 本誌:武石 修 )
2007/11/19 17:01
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