ライカカメラジャパンは、デジタル版M型ライカ対応の6bit認識コード付きライカMレンズを発表した。7月以降順次出荷中で、すでに一部店舗では販売が始まっている。
6bit認識コード付きライカMレンズとは、2006年下半期に発表予定とされるデジタル版M型ライカボディに対応したレンズ群。現行Mレンズのバヨネットリングに、6つの白と黒のレンズ認識コードを加えた仕様となる。デジタル版M型ライカ側の6個のセンサーがレンズ認識コードを読み取り、その情報をExifに記録。さらに認識コードを「イメージデータの最適な処理のために利用する」(ライカカメラジャパン)という。具体的な内容は未定で、デジタル版M型ライカボディの発表時に明らかになると見られる。
|
|
ライカ直営店で展示中の6bitコード付きレンズ。左からズミクロン 50mm F2、ズミルックス 50mm F1.4、ズミクロン 35mm F2
|
ズミクロン50mm F2のコード付き(左)とコードなし(右)を比較
|
|
|
6bitコード部。凹みがわずかに見られ、黒と白のペイントが施されているようだ
|
当然、レンズによって白と黒の配置が異なる。こちらはズミルックス 50mm F1.4
|
なお、6bit認識コードがないMレンズでもデジタル版M型ライカで使用が可能。また、銀塩カメラのM7やMPにも6bit認識コード付きレンズを利用できる。
ただし、現行のAPO-Telyt-M (アポテリートM) 135mm F3.4 ASPH.については、デジタル版ライカMのファインダー内視野枠が90mmまでのため、6bit認識コード付きレンズは用意されない。
現行Mレンズや、生産が終了したMレンズをコード付きバヨネットリングに改造することも可能。改造費は13,650円。受付開始時期は未定。ただし、すべてのMレンズを改造できる訳ではない。
6bit認識レンズコード付きのMレンズは次の通り。パッケージデザインが一部変わるほか、現行品と比較して14,700円高くなる。6bit認識レンズコードのないレンズは在庫がなくなり次第、販売終了となる。
●6bit認識コード付きMレンズ
- Elmarit-M (エルマリートM) 21mm F2.8 ASPH.(6bit):424,200円
- Summicron-M (ズミクロンM) 28mm F2 ASPH.(6bit):387,450円
- Tri-Elmar-M (トリエルマーM) 28-35-50mm F4(6bit):424,200円
- Macro-Elmar-M (マクロエルマーM) 90mm F4(6bit):196,350円
- Macro-Elmar-M (マクロエルマーM) 90mm F4 シルバー(6bit):196,350円
- APO-Summicron-M (アポズミクロンM) 75mm F2 ASPH.(6bit):324,450円
- Elmarit-M (エルマリートM) 90mm F2.8(6bit):229,950円
- Summilux-M (ズミルックスM) 75mm F1.4(6bit):450,450円
- Summicron-M (ズミクロンM) 50mm F2(6bit):198,450円
- Noctilux-M (ノクティルックスM) 50mm F1(6bit):474,600円
- Elmar-M (エルマーM) 50mm F2.8 シルバー(6bit):161,700円
- Summicron-M (ズミクロンM) 50mm F2(6bit):198,450円
- Elmar-M (エルマーM) 50mm F2.8(6bit):145,950円
- Summilux-M (ズミルックスM) 35mm F1.4 ASPH.ブラック(6bit):424,200円
- Elmarit-M (エルマリートM) 24mm F2.8 ASPH.ブラック(6bit):355,950円
- Summicron-M (ズミクロンM) 35mm F2 ASPH.ブラック(6bit):286,650円
- Summicron-M (ズミクロンM) 35mm F2 ASPH.シルバー(6bit):286,650円
- APO-Summicron-M (アポズミクロンM) 90mm F2 ASPH.(6bit):350,700円
- Summilux-M (ズミルックスM) 50mm F1.4 ASPH.ブラック(6bit):355,950円
- Summilux-M (ズミルックスM) 50mm F1.4 ASPH.シルバー(6bit):355,950円
- Macro-Adapter M(マクロアダプターM) (6bit):130,200円
■ URL
Leica(英文)
http://www.leica-camera.us/
■ 関連記事
・ 独Leica、Mレンズにデジタル対応コードを付加(2006/06/08)
( 本誌:折本 幸治 )
2006/09/06 16:23
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|