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独Zeiss、ニコンFマウント用「ZFレンズ」を発表、春から導入開始

~第1弾はプラナーT* 50mm F1.4と同85mm F1.4

手前の2本がプラナーT* 50mm F1.4(右)、同85mm F1.4(左)。奥には今回未発表のディスタゴンとマクロプラナーが見える
 Carl Zeiss(カールツァイス)は、ニコンFマウント用のMFレンズ「ZFレンズ」を供給すると発表した。「Planar(プラナー)T* 1.4/50 ZF」、「Planar T* 1.4/85 ZF」の2本で、2006年春から順次展開する。国内での具体的な発売スケジュールは未定。このほかにも複数の新製品を年内に発表する予定。

 どちらも35mm判サイズをカバーするAi単焦点レンズで、絞りリングや絞り値伝達用の露出連動爪(カニ爪)を装備。MF一眼レフでの使用にも対応する。絞りリングは1/2段ステップでクリックストップが設けられている。

 新レンズの開発にあたり、Zeissでは「ロード・オブ・ザ・リング」、「キングアーサー」、「キング・コング」などで使用された同社映画用レンズの最新技術を導入したという。また、信頼性や耐久性にも力を入れている。


銀塩一眼レフカメラ「F6」との大きさ比較
 プラナーT* 1.4/50 ZFは、開放F値F1.4、焦点距離50mmの6群7枚構成。最短撮影距離は0.45mで、フィルター径は58mm。本体サイズは66×69mm(最大径×全長)、重量は330g。

 プラナーT* 1.4/85 ZFは、開放F値1.4、焦点距離85mm。レンズ構成は5群6枚、最短撮影距離は1m。フィルター径は72mm。本体サイズは77×86mm(最大径×全長)、重量は570g。

 国内ではすでにいくつかのカメラ専門店で予約を受け付けている。予約価格は50mm F1.4が59,000円前後、85mm F1.4が12万円弱。

 国内でのZeissブランドの交換レンズとしては、2005年に生産中止が決まった京セラのCONTAX RTSシリーズ用やCOTAX Gシリーズ用に加え、コシナからライカMマウント用の「ZMレンズ」が2005年より発売。ビオゴン、プラナーをコシナ、ディスタゴン、ゾナーをドイツ本国が分担して生産するなど話題を呼んだ。

 ニコンは11日にMFレンズラインナップの縮小を発表しており、ZFレンズの発表はMFレンズを求めるユーザーには朗報となるだろう。なお、今回発表の2本と同じ焦点距離、開放F値のニコン純正レンズとしては、Ai AFニッコール 50mm F1.4 D、Ai AFニッコール 85mm F1.4 D(以上AFレンズ)、Ai ニッコール 50mm F1.4S、Aiニッコール50mmF1.2S(以上MFレンズ)が存続している。

【お詫びと訂正】記事初出時、存続するニッコールレンズの名称などを誤って記述しておりました。お詫びして訂正させていただきます。



URL
  Carl Zeiss(英文)
  http://www.zeiss.de/de/photo/home_e.nsf
  ニュースリリース(英文)
  http://www.zeiss.de/c12567a8003b58b9/Contents-Frame/d10916e347d1265ac12570f8003e3839


( 本誌:折本 幸治 )
2006/01/18 15:19
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