シグマは14日、デジタル対応の交換レンズ「DGシリーズ」の新製品「APO300-800mm F5.6 EX DG HSM」と「APO500mm F4.5 EX DG/HSM」の発売日を発表した。2本ともキヤノン、シグマ、ニコン用を4月29日に発売。価格は、APO300-800mm F5.6 EX DG HSMが892,500円、APO500mm F4.5 EX DG/HSMが577,500円。APO500mm F4.5のコニカミノルタ用、ペンタックス用の発売も明らかになったが、発売日は未定となっている。
同社は既発売の望遠レンズ10本のDG化を2月14日に発表しており、今回の発表はその第1弾となる。発表当初は価格、発売日、対応マウントなど詳細は未定だった。
DGシリーズはデジタル一眼レフカメラの特性に最適化された設計を施した交換レンズ。イメージサークルは35mm判フィルムもカバーするため、35mmフルサイズでのデジタルカメラでも銀塩カメラでも使用できる。
■ APO300-800mm F5.6 EX DG HSM
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APO300-800mm F5.6 EX DG HSM
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ズーム比約2.7倍の超望遠ズームレンズ。最新のコーティング技術や機構設計を導入し、ゴーストやフレアの発生を軽減した。また、従来の300-800mmと同様、前群2枚にELD(特殊低分散)ガラスを採用。色収差を良好に補正したという。
フォーカス駆動にはHSM(Hyper Sonic Motor)モーターを採用。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応している。フィルターは46mm径で後部差込式。回転機構も備え、同社の円偏光フィルターなどが使用できる。また、テレコンバーター「APO TELE CONVERTER 1.4x EX」や「APO TELE CONVERTER 2.0x EX」と組み合わせれば、1.4xの装着で420-1,120mm F8、2.0x装着で600-1,600mm F11の望遠ズーム(フォーカスはマニュアル)として使用できる。
レンズ構成は16群18枚。絞り羽根は9枚で、最小絞りはF32。最短撮影距離は6m。最大倍率は1:6.9(すべてシグマ用の数値)。主要スペックは従来モデルから変更されていない。本体サイズは156.5×544mm(最大径×全長)、重量は5.88kg。ケース、フード(LH1571-02)、ショルダーストラップ、円偏光フィルターなどが付属する。
■ APO500mm F4.5 EX DG/HSM
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APO500mm F4.5 EX DG/HSM
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従来レンズをベースに最新のガラスコーティングと機構設計を施し、ゴーストやフレアを対策したデジタル対応の単焦点望遠レンズ。HSMモーターの採用、フルタイムマニュアルフォーカスへの対応、46mm径の差し込み式フィルターなど、300-500mm F5.6と共通した機能を備えている。
レンズ構成は8群11枚で、前群2枚がELDガラス。絞り羽根は9枚、最小絞りはF32。最短撮影距離は4mで、最大撮影倍率は1:7.7となっている。
本体サイズは123×350mm(最大径×全長)、重量は3.15kg。ケース、フード(LH1236-01)、ショルダーストラップ、円偏光フィルターなどが付属する。
■ URL
シグマ
http://www.sigma-photo.co.jp/
ニュースリリース(APO300-800mm F5.6 EX DG HSM)
http://www.sigma-photo.co.jp/news/300_800_f56_dg.htm
ニュースリリース(APO500mm F4.5 EX DG/HSM
http://www.sigma-photo.co.jp/news/500_f45_dg.htm
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( 折本 幸治 )
2005/04/14 13:18
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