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オリンパス、「FotoPus」写真展を京都・東寺で開催

~作品を屏風や掛け軸にして展示

屏風の写真もFotoPusユーザーが投稿したもの
 オリンパスは、写真共有サイト「FotoPus」から選定した作品の写真展を開催した。会場は京都・東寺の「食堂」(じきどう)。開催期間は2月1日まで。入場は無料。

 同社が運営する写真共有サイトの投稿作品から、人気のあった約50点を屏風や掛け軸の形で展示する。会場となった東寺は、国宝「五重塔」などを擁する観光地とあって、開場直後から多くの来場者で賑わっていた。

 FotoPusは、オリンパス製のデジタルカメラユーザー向けに開設するWeb上のコミュニティ。会員数は約100万人で、投稿作品数は累計約15万枚に上る。投稿されているジャンルは風景・花・動物などネイチャー系が多い傾向にあり、利用者は40~50代の男性が主であるとしている。

 今回の写真展は「食堂」の一角を借りる形で行なわれており、入口にはそれぞれ「黄景色」、「赤景色」、「緑景色」、「青景色」をテーマに、オリンパスが選定した画像を使った屏風を配置する。掛け軸の写真は、PhotoPusユーザーによるダウンロード数、コメント数、お気に入り登録数、投票数、ページビュー数が多かったものから選定したという。集計期間は2008年4月1日~12月31日。

 作品を撮影した機材は「E-3」、「E-1」、「E-520」、「E-510」などのデジタル一眼レフカメラが大勢を占めていたが、中にはコンパクトデジタルカメラや、OMマウントの銀塩カメラで撮影した作品も展示されていた。


「食堂」の一角に、FotoPusユーザーの作品約50点を展示する 掛け軸に見立てた液晶ディスプレイでは、E-30に搭載する「アートフィルター」のデモが流れる

新しい形の展示方法を模索する

 展示物の制作にあたったのは、美術作品のデジタルアーカイブ化や、文化財の修復などを行なっている株式会社アーテファクトリー。大判プリントサービス「プロフェッショナルプリントサービス」などを運営しており、今回展示された掛け軸と同様の額装も注文できる。

 アーテファクトリー事業開発部長の古市洋二氏は、「掛け軸には床の間でしかかけられないものというイメージがあったが、そのような認識を見直す機会があればと考えていた。今回の企画を契機に、日本文化を見直すとともに、新しい写真の見せ方を提案できればと思う」とコメントしている。

 会場となった東寺の教学部長・文化部長の三浦文良氏は、「お寺という場所は現代の人から見れば古いが、建設当時は美術や建築の最新技術を動員して造られたもの。そういう場で、デジタルのような新しいものを展示するのは不思議なことではないと思う」と語った。食堂で行なったことについては、以前に食堂で映画「空海」の音楽会を開催したことなどを挙げ、「東寺には新しいことをやる土壌がある。今後も何か話があれば検討していきたい」とコメントした。

 オリンパスイメージング営業本部CRM統括部Webビジネスグループリーダーの飯塚博氏は、「デジタル化によりプリント技術が発展したことで、掛け軸や屏風のような一品物が可能になった。 新しい試みであるためにまだ手探りの部分もあるが、今回のように、ユーザーが普段できない形で感動を与えることにチャレンジしていく」と意気込みを語った。


デジタル一眼レフカメラ「E-30」を試せるコーナーを設置 オンラインショップ限定の「E-420 小町キット」も展示していた


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  FotoPus
  http://fotopus.com/
  フォトパス写真展
  http://fotopus.com/photocon/

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オリンパス、作品を屏風や掛け軸にした写真展(2008/09/17)



本誌:関根慎一

2009/01/19 18:44
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