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宇宙ステーションで使用する機材。キャップは専用品
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オリンパスは、デジタル一眼レフカメラ「E-3」で、宇宙ステーションから地球を撮影する「オリンパス・スペース・プロジェクト」を実施する。
オリンパス・スペース・プロジェクトは、オリンパスの創立90周年事業として行なうもの。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」から、宇宙飛行士の若田光一氏がE-3とZUIKO DIGITALレンズで地球の撮影を行なう。JAXA(宇宙航空研究機構)の「きぼう日本実験棟有償利用」により実現した。
宇宙ステーションでの撮影に使用するのは、E-3のほか「ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5」、「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」、パワーバッテリーホルダー「HLD-4」、単3電池ホルダー「AABH-1」、リモコン「RM-1」。いずれも、素材からの有毒ガスの発生抑制、火災の原因になる素材の不使用、尖ったエッジ形状の除去など、安全性の観点から実施した各種試験に合格。加えて、JAXAによる安全審査の承認をクリアした。機材は、スペースシャトル「ディスカバリー号」の次回の打ち上げ時に搭載する。
オリンパスでは、打ち上げ時の重量がコストになるため、小型軽量というE-システムの特徴がメリットになると説明。また、故障の際に交換ができないため、機器の信頼性が宇宙での使用に適するとしている。
E-3は、有効1,010万画素のハイスピードLiveMOSセンサー、ボディ内手ブレ補正機構、ライブビュー機能、ゴミ対策機構「SSWF」などを備えた同社デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル。約1.15倍のファインダー、2.5型フリーアングル液晶モニターなども採用する。発売は2007年11月、価格はオープンプライス。ボディのみの店頭価格は15万8,000円前後の見込み。
■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
オリンパスE-3関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/10/18/7222.html
( 本誌:武石 修 )
2009/02/26 18:12
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