デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

ニコン、「D3」「D300」「Camera Control Pro 2」のアップデータ

~D700の新機能をD3に追加、AF性能の向上も

 ニコンは1日、デジタル一眼レフカメラ「D3」と「D300」の最新ファームウェアを公開した。ともにファームウェアA、ファームウェアBの両方を最新バージョンにする必要がある。バージョン番号は、D3がファームウェアA:Ver.2.00/ファームウェアB:Ver.2.00、D300がファームウェアA:Ver.1.03/ファームウェアB:Ver.1.03。


D3 D300

D3ファームウェアVer.2.00

 ファームウェアを更新することで、AFとホワイトバランスの性能が向上。さらに、ライブビュー撮影時の電子水準器表示や、撮影情報への著作権情報の記入が可能になる。なお、25日発売の新製品「D700」も同様の機能を備えている。

 そのほか、ファームウェアA1.10、ファームウェアB1.11で可能になった「ヴィネットコントロール」に関する項目もある。補正値の最適化に加え、これまで利用できなかったGタイプとDタイプのレンズに対応した。

 なおニコンでは、D3をワイヤレストランスミッター「WT-4」やWT-4対応ソフト「Thumbnail Selector」の組み合わせる場合は、Ver.2.00へのアップデートを控えるよう呼びかけている。WT-4およびThumbnail SelectorのVer.2.00対応については、7月中旬頃を予定しているという。

 D3ファームウェアA:Ver.2.00/ファームウェアB:Ver.2.00における変更点は次の通り。

  • 「再生メニュー」の「縦位置自動回転」を「する」に設定しても、撮影直後は自動回転しないよう変更。
  • 「f4:ファンクションボタンの機能」、「f5:プレビューボタンの機能」、「f6:AE/AFロックボタンの機能」の「コマンドダイヤル併用時の動作」を変更。「撮像範囲切り換え簡易設定」を「撮像範囲選択 (FX/DX/5:4)」と「撮像範囲選択 (FX/DX)」に分類し、さらに「撮影メニュー切り換え」を追加。
  • 「撮像範囲選択 (FX/DX/5:4)」、または「撮像範囲選択 (FX/DX)」を選択して、Fnボタンを押しているとき、上面表示パネル、情報画面、ファインダー内下表示で撮像範囲の設定を確認可能にした。
  • 「セットアップメニュー」に「著作権情報」を追加。また「著作権情報」を設定すると、情報画面にCマークを表示するようにした。
  • 「マイメニュー」の機能を「最近設定した項目」に変更可能にした。
  • ライブビュー撮影時に水準器を表示できるようにした。
  • 撮影情報から「ヴィネットコントロール」の設定を確認可能にした。
  • 「ヴィネットコントロール」で、DXレンズとPCレンズを除く全てのGタイプ、Dタイプレンズに対応。
  • 「アクティブ D-ライティング」を併用した状態での「ヴィネットコントロール」の補正値を最適化。
  • 上面表示パネルおよび情報画面にて、露出補正設定中も露出インジケーターを表示可能にした。
  • 「撮影メニュー」の「高感度ノイズ低減」を設定しているとき、情報画面で「高感度ノイズ低減」の強弱の設定を確認可能にした。
  • 「撮像範囲設定」のFXフォーマットのアイコンのデザインを変更。
  • 「ワールドタイム」の「現在地の設定」でAnkara、Riyadh、Kuwait、Manamah を追加。
  • GPSの使用時、方位データがない場合、「GPS」の「情報表示」の方位表示を「---.--°」に変更。
  • PC-Eレンズを使い、Camera Control Pro 2(Ver.2.2.0)以降でライブビュー撮影をする時、PCから絞りを変更可能にした。
  • AFの性能を向上。
  • オートホワイトバランスの性能を向上。
  • 電池残量が十分にも関わらず、撮影中まれに電池マークが点滅する現象を修正。


D300ファームウェアVer.1.03

 D300のファームウェアA:Ver.1.03/ファームウェアB:Ver.1.03での変更点は1点。電池マークの残量警告に関するもの。電池残量が充分にも関わらず、撮影中に電池マークがまれに点滅する現象を修正している。


Camera Control Pro 2 Ver.2.20

 また、「Camera Control Pro 2」の最新アップデータも1日からダウンロードできる。バージョン番号は2.2.0。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.3.9、10.4.11、10.5.3。更新内容は次の通り。

●Windows
  • Windows Vista SP1に対応。
  • Windows XP SP3に対応。ただし、D1シリーズは Windows XP SP3に非対応。
  • D3のファームウェアVer.1.10およびVer.2.00の新機能に対応。具体的には[ヴィネットコントロール]、[著作権情報]の設定、[カスタムセッティング]の変更(“フォーカスポイントの明るさ設定”、“コマンドダイヤル併用時の動作”の変更、“撮像範囲切り換え簡易標準”の変更)、[撮影メニュー切り換え]の追加。
  • ビューアで複数画像の選択削除に対応。
  • ライブビューウィンドウを開いたときに自動的にライブビューを開始するよう変更。
  • ライブビュー撮影時、[ドライブ]パネル上のレリーズモードで連写を設定可能にした。
  • ライブビュー撮影時、画像をPCに転送すると自動的にライブビューに戻るように変更。
  • Adobe RGBで撮影した画像をビューアで表示させると、正しい色合いで表示されない不具合を修正。
  • [階調補正テーブル編集]において、サンプル画像のハイライト部を正常に表示しない不具合を修正。
  • Windows VistaでCPUがシングルコアのとき、ライブビュー画面で応答なしになる不具合を修正。
●Mac OS X
  • Mac OS 10.5.3に対応。
  • D3のファームウェアVer.1.10およびVer.2.00の新機能に対応。具体的には[ヴィネットコントロール]、[著作権情報]の設定、[カスタムセッティング]の変更(“フォーカスポイントの明るさ設定”、“コマンドダイヤル併用時の動作”の変更、“撮像範囲切り換え簡易標準”の変更)、[撮影メニュー切り換え]の追加。
  • ビューアで複数画像の選択削除に対応。
  • ライブビューウィンドウを開いたときに自動的にライブビューを開始するよう変更。
  • ライブビュー撮影時、[ドライブ]パネル上のレリーズモードで連写を設定可能にした。
  • ライブビュー撮影時、画像をPCに転送すると自動的にライブビューに戻るように変更。
  • Adobe RGBで撮影した画像をビューアで表示させると、正しい色合いで表示されない不具合を修正。
  • [階調補正テーブル編集]において、サンプル画像のハイライト部を正常に表示しない不具合を修正。
  • [インターバル撮影]のとき、オートブラケティングすると撮影回数より保存される画像のコマ数が少なくなる不具合を修正。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  ダウンロードページ(ファームウェア)
  http://www.nikon-image.com/jpn/support/downloads/digitalcamera/firmware/
  ダウンロードページ(ソフトウェアアップデータ)
  http://www.nikon-image.com/jpn/support/downloads/digitalcamera/software/other.htm


( 本誌:折本 幸治 )
2008/07/01 18:10
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.